こんにちは!ネイチャーガイドFIVESENSEの「まー」です。上高地の生き物というと、ニホンザルや野鳥、植物を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、散策中に少し足元へ目を向けると、ハコネサンショウウオやカナヘビ、ヒガシニホントカゲ、ジムグリなど、小さな爬虫類・両生類に出会えることがあります。
上高地では、おおむね5月~10月頃に活動が活発になり、雨上がりの湿った日や、晴れた日中の暖かい時間帯は姿を見せることもあります。
今回は、私たちがガイド中にも出会うことがある4種類について、それぞれの特徴や見つけやすい場所、観察するときのポイントをご紹介します。
上高地で爬虫類・両生類を観察するときのポイント

上高地で撮影されたカナヘビ
爬虫類や両生類は、天候や気温によって出会いやすさが変わります。まずは、見られやすい時期や服装のポイントを押さえておきましょう。
見られやすい時期
爬虫類や両生類は、おおむね5月~10月頃に活動が活発になります。なかでもハコネサンショウウオは、雨上がりや湿度の高い夜に姿を見せることがあり、6~7月頃が比較的見られやすい時期です。
- ハコネサンショウウオ:雨上がりや湿度の高い夜。6~7月頃が比較的見られやすい
- カナヘビ・ヒガシニホントカゲ:晴れた日の日中、日当たりの良い場所で見られることが多い
- ジムグリ:森林内でまれに見られる
天候や気温によって出会いやすさが変わるため、足元にも注目しながら散策してみましょう。
おすすめの服装
歩きやすい靴と長ズボンがおすすめです。雨上がりは遊歩道がぬかるむ場所もありますので、防水性のある靴があると安心です。
ハコネサンショウウオ|雨上がりの夜に出会えることがある両生類

五千尺ホテル上高地の玄関前で撮影されたハコネサンショウウオ
見つけやすい場所
湿った林内や遊歩道沿い、建物周辺など。
以前、夜20時頃に五千尺ホテル上高地の玄関へハコネサンショウウオが迷い込んできたことがありました。
特徴
ハコネサンショウウオはカエルと同じ両生類の仲間です。
最大の特徴は、大人になっても肺を持たず、皮膚呼吸だけで生活していること。そのため乾燥が苦手で、雨上がりなど湿度の高い日に活動する姿を見かけることがあります。
暗い褐色の体に黄色や赤色の模様が入り、つぶらな目がとても愛らしい生き物です。
観察するときのポイント
人の体温でも体を傷めてしまうため、直接触らないようにしましょう。
夜間は足元が見えにくく危険です。無理に探し歩くのではなく、散策中に見かけた際は安全な場所からそっと観察してください。
カナヘビ|ヘビではなくトカゲの仲間

上高地で撮影された尻尾の長いカナヘビ
見つけやすい場所
日当たりの良い草地や遊歩道沿い、林の縁など。
特徴
名前に「ヘビ」と付いていますが、実はトカゲの仲間です。
全長の約3分の2を占める細長い尻尾が特徴で、この姿から「カナヘビ」という名前が付いたといわれています。
昆虫やクモなどを食べて生活し、晴れた日には岩や地面で日光浴をしている姿を見かけることがあります。
危険を感じると尻尾を切って逃げる「自切」という行動も特徴です。
観察するときのポイント
とても動きが素早いため、急に近づかず、少し距離を保って観察すると見られやすくなります。
ヒガシニホントカゲ|青い尻尾が美しい幼体

上高地で撮影されたヒガシニホントカゲの幼体
見つけやすい場所
大正池、中千丈沢、梓川沿いの砂利道など。石の隙間や日当たりの良い場所で見かけることがあります。
特徴
以前は「ニホントカゲ」と同じ種類と考えられていましたが、現在では東日本に生息するものは「ヒガシニホントカゲ」として区別されています。
幼体は黒い体に5本の淡い縦線と鮮やかなコバルトブルーの尻尾を持ち、とても美しい姿をしています。
成長すると青い尻尾は少しずつ薄れ、全体的に茶色を基調とした体色へ変化します。
観察するときのポイント
遊歩道沿いの石の上で日光浴をしていることがあります。足元をゆっくり観察しながら歩くと見つけられるかもしれません。
ジムグリ|森に暮らすおとなしいヘビ

上高地で撮影されたジムグリ
見つけやすい場所
森林内や林道沿い、落ち葉が積もった場所など。普段は地中や物陰で生活しているため、出会える機会はあまり多くありません。
特徴
ジムグリは日本固有のヘビで、「地面に潜る」という習性が名前の由来です。成体は赤みのある茶褐色、幼体は鮮やかな赤色に黒い模様が入り、美しい体色をしています。
性格は比較的おとなしく、人を見ると逃げていくことがほとんどです。
観察するときのポイント
ジムグリに毒はありません。ただし、ヘビは種類の判別が難しいため、見つけても近づいたり触ったりせず、少し距離を取って観察しましょう。
上高地で見られる爬虫類・両生類の場所と時期の目安
| 生き物 | 見つけやすい場所 | 見つけやすいタイミング |
|---|---|---|
| ハコネサンショウウオ | 湿った林内・遊歩道沿い・建物周辺 | 雨上がりや湿度の高い夜 |
| カナヘビ | 草地・遊歩道沿い・林の縁 | 晴れた日の日中 |
| ヒガシニホントカゲ | 大正池・中千丈沢・梓川沿いの砂利道 | 晴れた日の日中 |
| ジムグリ | 森林内・落ち葉の下・林道沿い | まれに見られる |
上高地で生き物を見つけたら守りたい観察マナー

明神で撮影したニホンカナヘビ
上高地で暮らす生き物たちは、とても繊細です。観察するときは、次のことを心掛けましょう。
- 生き物には触らない
- 捕まえたり追いかけたりしない
- 石や倒木をむやみに動かさない
- 観察のために遊歩道を外れない
- 写真撮影は短時間で行い、生き物を驚かせない
上高地には、美しい山や川だけでなく、足元にもたくさんの命が暮らしています。
FIVESENSEのガイドツアーでは、目の前の景色だけでなく、足元の小さな命にも目を向けながら、上高地の自然を立体的に楽しんでいます。
少し足元へ目を向けるだけで、上高地の自然は「見る景色」から「生きている森」へと変わります。
ぜひ、小さな生き物との出会いも楽しみながら散策してみてください。
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上高地の気温・服装情報~昼でも肌寒い日があります〜
本日の上高地の気温は、朝17℃、昼は20℃の予報です。
雨の日は昼でも肌寒いので、レインウェアなど撥水性のある薄手の上着があると安心です。
晴れた日には日差しが強く熱中症対策が必要です。帽子や水分・塩分を必ずご準備ください。
まー
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