【2025年上高地】4月〜7月を絶景写真で振り返る

こんにちは。ネイチャーガイドファイブセンスの「なつ」です。
上高地は現在、11月16日～4月16日のあいだ冬期休業中です。
上高地の冬期閉鎖中は、こちらのブログで上高地に関するいろいろな情報をお届けします。

今回は、2025年の上高地シーズン前半（4月～7月）を絶景の写真とともに振り返ります。

（2024年の4月～7月の振り返りはこちら　「上高地の2024年を振り返る（前編）」）

2025シーズンの上高地を振り返る（4月～7月）

4月　春の目覚め

2025年は、数年ぶりに雪の多い春となりました。
昨年の春も3月にまとまった雪が降り、残雪が多くなっていましたが、今年は冬期期間中を通して、比較的満遍なく雪が降った印象です。

私たちスタッフはオープン準備のため、公共交通機関の開通より一週間ほど早く入山しましたが、最初の2～3日は建物周りの雪かきに追われました。
さらに、4月15日から16日にかけて丸一日以上雪が降り続き、2025シーズンのオープンを翌日に控えたタイミングで、再び大急ぎの除雪作業となりました。

2025年4月15日の様子

4月17日のオープン後は比較的天気のいい日が続きましたが、4月29日には再び雪がちらつくことも。
この残雪の多さで、5月初め頃までは遊歩道のあちこちに雪や氷のかたまりが残り、通行止めや通行注意の呼びかけがされる場所もありました。

2025年4月24日　明神右岸道

毎年お問い合わせの多いニリンソウは、4月30日に小梨平キャンプ場で開花が確認されました。

5月　可憐なニリンソウ

ニリンソウの群生は、明神地区や明神～徳沢間の遊歩道で、5月19日頃に見頃を迎えました。
ここ数年は冬から春にかけての暖かさにより開花が早まる傾向がありましたが、2025年は残雪の影響もあってか、ほぼ例年通りの時期となりました。

小梨平のニリンソウ

2025年5月22日　明神

例年、5月後半になると春の暖かさを感じる日が増え、少し汗ばむような時間帯もありますが、2025年の5月は終盤に寒い日が続き、穂高連峰には新雪が積もる様子も見られました。

6月　花盛りと梅雨入り

6月といえば、上高地の一年で最もお花が楽しめる季節です！
6月前半の田代湿原では、大ぶりで鮮やかなレンゲツツジのお花がひときわ目を引きます。

上を見上げれば、ミヤマザクラの可愛らしいお花を見つけることができ、

足元には、星のような形が特徴のツマトリソウが咲いています。

梅雨入りは6月10日と、こちらもほとんど例年通りでした。
昨年は梅雨入りが10日ほど遅れたうえに大雨が続いたため、2025年は例年通りに季節が進んでいくことに、なんだかほっとしていました。

7月　柳絮が舞う季節

7月18日、こちらも例年通りの時期に梅雨が明けました。
梅雨の雨で山の雪はすっかりとけ、木々の緑は勢いよく成長し、色濃くなっていきます。

2025年7月11日の穂高連峰

梅雨の後半から梅雨明けにかけては、ヤナギの木が実を弾けさせ、中から「柳絮（りゅうじょ）」と呼ばれる綿毛を飛ばす季節です。
ヤナギは種をこの綿毛に包み、風に乗せて一斉に遠くへと飛ばします。
晴れた空に白い綿毛がふわふわと舞う様子は、まるで夏に降る雪のよう。
とても幻想的な光景で、この風景を目当てに7月の上高地を訪れる方もいらっしゃいます。