【10月の上高地の星空】秋の星空をご案内します

こんにちは！ネイチャーガイドファイブセンスの「ユウシ」です。
数日前に満月が過ぎ、最近は月の出が遅くなってきています。
次の新月は11月1日。
星が一番見えやすいときが新月の日ですが、その前後5日ほどは星を満喫するにはうってつけの日となります。
今回は先月の新月近くに見えていた星を紹介しつつ、次の新月に見える星空を紹介します。
上高地でお泊まりの方は、この記事を参考にしながら星空をお楽しみください。

【9月下旬の21時頃に見えていた星空】

9月30日の天の川

この写真は9月30日、前回の新月の数日前に撮った西側の星空です。
写真の中央、縦に伸びている「もや」のようなものは天の川。
そしてこの方角が天の川が一番濃く見える方角です。
もしこの方角に木がなければ「さそり座」と「いて座」が見えるのですが、山と森に囲まれた上高地では難しいです。
周りの開けた場所で星空を観察する方は、是非とも天の川と一緒にさそり座といて座を撮ってみてください。

9月25日の夏の大三角

こちらの写真は、地面に寝転んで天上を見上げた写真です。
ここに写っている「もや」のようなものも天の川。
そしてその天の川を囲むように夏の大三角があります。
約1ヶ月前の21時頃でも、夏の大三角はまだ天頂近くにあります。
しかし現在から次の新月（11月1日）頃の天の川は、天頂から西側に下がってきているでしょう。
これからの時期に夏の大三角を見たい方は、夜遅くなると地平線の下に沈んでしまうため見逃さないように注意してください。

9月23日の東側の星空

最後に東側の星空です。
1か月前の21時頃に東の空を見ると、秋の星座であるアンドロメダ座が見えていました。
この写真には天の川とアンドロメダ座、そしてカシオペア座が写っています。
現在の21時頃では秋の星座達も天高く上がってきて、季節の変わりを感じます。

【10月下旬～11月上旬の星空】

星は太陽と同じく東から西へ移動していきます。
そのため次の新月（11月1日）頃に星を観察した場合、今回ご紹介した写真よりも西側に星が移動して見えます。
これからの21時頃の星空では天の川の濃い部分は西側の地平線の下に、夏の大三角は天頂よりも西側に、そして秋の星座は天頂辺りに移動し、東の空には冬の星座が見えてきます。
深夜に夜空を見上げると冬の星座も見えますので、上高地にお泊りの方は是非冬の星座もお楽しみください。