こんにちは。ネイチャーガイドFIVESENSEの「まー」です。
10月の上高地は、紅葉だけでなく、足元に咲く秋の花や枝先に実る赤い果実も楽しめる季節です。
田代湿原付近ではアケボノソウ、小梨平や梓川沿いではカントウマユミ、ヒロハヘビノボラズに出会えることがあります。
今回は、10月の上高地散策で探したい3種類の植物を、見つけやすい場所や観察のポイントとともにご紹介します。
開花や結実の時期は、その年の気温や天候によって前後するため、散策中に足元や枝先をゆっくり探してみてください。
10月の上高地で見つけたい秋の植物3選
- アケボノソウ:田代湿原付近で見つけたい、星空のような斑点を持つ白い花
- カントウマユミ:小梨平や梓川沿いで見られる、くす玉のように割れる赤い実
- ヒロハヘビノボラズ:小梨平で探したい、トゲのある枝と赤い実が特徴の植物
河童橋から田代湿原までは徒歩約40分、小梨平キャンプ場までは徒歩約5分が目安です。紅葉を眺めながら、花や実にも目を向けて歩くと、10月らしい上高地の魅力をより深く楽しめます。
アケボノソウ|曙草

上高地田代湿原付近で撮影したアケボノソウ
秋の上高地でぜひ探していただきたい花のひとつが、アケボノソウです。
白い花びらには細かな斑点が散りばめられており、近くで見ると小さな星空のように見えます。白い花びらを夜明け前の空に、斑点を空に残る星に見立てたことが、名前の由来といわれています。
アケボノソウの見頃・特徴・見分け方
- 科・属:リンドウ科センブリ属
- 見頃の目安:9月下旬〜10月上旬ごろ
- 見られる場所:田代湿原付近の遊歩道沿い
- 見分け方:白い花びらにある、細かな濃い色の斑点
見頃は年によって変わりますが、10月6日時点でまだ咲き始めのところがあります。小さな花ですので、紅葉を見上げるだけでなく、遊歩道脇の足元にも目を向けてみてください。

2026年10月6日時点でまだ咲いています
田代湿原での観察場所と河童橋からの所要時間
田代湿原は、河童橋から徒歩約40分、大正池から徒歩約20分ほどの場所にあります。
湿原周辺は上高地らしい開放感のある景色が楽しめるエリアです。木道や遊歩道から自然を観察し、湿原内へ踏み込んだり、花に触れたりしないようにしましょう。
カントウマユミ|関東真弓

上高地 小梨平キャンプ場で撮影
秋になると実が割れ、中から赤い種が顔を出します。その姿は小さなくす玉のようで、紅葉の時期に見つけると、思わず足を止めて眺めたくなる植物です。
名前に「関東」と入っていますが、本州から九州まで広く分布しています。葉の裏などに短い毛があるものをカントウマユミ、毛が少ないものをカンサイマユミと呼ぶことがあります。
カントウマユミの実が割れる時期と見分け方
- 科・属:ニシキギ科ニシキギ属
- 見頃の目安:9月下旬〜10月中旬ごろ
- 見られる場所:小梨平キャンプ場、上高地温泉ホテル〜田代橋間の梓川沿い
- 見分け方:割れた果実の中からのぞく赤い種

上高地で探しやすい観察スポット
河童橋から最も近い場所では、徒歩約5分の小梨平キャンプ場で見つけられることがあります。
もう少し歩ける場合は、上高地温泉ホテルから田代橋の間にある梓川沿いの遊歩道もおすすめです。視線を枝先へ向けると、割れた果実と赤い種が見つかるかもしれません。
葉の色づきだけでなく、枝先の実にも注目しながら歩いてみてください。
ヒロハヘビノボラズ|広葉蛇上らず

上高地 小梨平キャンプ場で撮影したヒロハヘビノボラズの実
枝に鋭いトゲがあり、「蛇も登れないほど」という名前の由来につながったといわれています。秋には赤い実をつけ、トゲのある枝との対比が印象的です。
植物の名前の由来を知ると、観察する楽しみがさらに広がります。ヒロハヘビノボラズを見つけたら、赤い実だけでなく、枝のトゲにも注目してみてください。
ヒロハヘビノボラズの特徴と名前の由来
- 科・属:メギ科メギ属
- 見頃の目安:9月下旬〜10月中旬ごろ
- 見られる場所:小梨平キャンプ場内
- 見分け方:枝の鋭いトゲと、秋に実る赤い実

観察・撮影時に気をつけたいトゲ
小梨平キャンプ場では、受付建物の近くや梓川沿いで見つけられることがあります。
枝には鋭いトゲがあるため、手を伸ばして触れたり、撮影のために枝を動かしたりしないよう注意しましょう。自然のままの姿を、少し距離を取って観察するのがおすすめです。
地面に落ちた実を鳥がついばんでいる姿に出会えることもあります。植物だけでなく、周囲の野鳥や小さな生き物にも目を向けると、上高地の自然観察がより豊かになります。
10月の上高地で植物観察を楽しむ服装と注意点
10月の上高地は、日中は歩くと快適でも、朝晩や日陰では冷え込みます。標高1,500mの山岳エリアのため、天候の変化にも備えておきましょう。
朝晩の冷え込みに備える服装
植物観察を兼ねて散策する際は、以下を目安に準備すると安心です。
- 長袖シャツや薄手のフリースなど、重ね着できる服装
- 防風性のある上着
- 歩きやすく、濡れた道でも滑りにくい靴
- 急な雨に備えるレインウェア
- 冷えやすい朝夕に備える手袋やネックウォーマー
遊歩道での観察マナーと自然保護
上高地の植物は、厳しい自然環境の中で育っています。観察する際は、次の点を心がけましょう。
- 木道や遊歩道から観察する
- 花や実を採らない、枝を折らない
- 湿原や植生へ踏み込まない
- 撮影のために植物や周辺の枝を動かさない
- 野生動物や野鳥に近づきすぎない

上高地 小梨平キャンプ場で撮影したキジバト
花から実へ移り変わる、10月の上高地を歩こう
夏は色とりどりの花が目立つ上高地ですが、10月に入ると、花だけでなく実や種、葉の色の変化にも季節の移ろいを感じられます。
星空のような模様を持つアケボノソウ。くす玉のように割れて赤い種を見せるカントウマユミ。トゲのある枝に赤い実をつけるヒロハヘビノボラズ。
紅葉した木々を眺めながら、足元や遊歩道沿い、枝先にも目を向けてみてください。現地をゆっくり歩くからこそ出会える、小さな秋の発見が待っています。
紅葉・黄葉・冠雪は最新情報をチェック
10月の見どころである紅葉や黄葉、冠雪は例年の傾向から大まかな時期は分かるものの、細かい日にちや程度は大きく異なる可能性があるため、現地の最新情報のチェックが欠かせません。
我々ネイチャーガイドファイブセンスではInstagram、X等の各SNSや、ブログ等で最新情報をお届けしていますので、是非ご活用ください。
2026年10月6日現在は、全体としては色づき3~4分ほどです。
特に日当たりのいい場所はとても黄色に色づいているところが増えてきました。

上高地 明神エリアのイタヤカエデ 2026年10月6日撮影
FIVESENSEでは、紅葉だけではなく、霜、野鳥、水辺、植物の変化など、その日に見られる上高地の自然をガイドの視点でご案内しています。上質で安全な自然体験を楽しみながら、今しか出会えない秋のサインを探してみませんか。
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上高地の気温・服装情報~折りたたみ傘と防寒具を〜
このブログの更新日である2026年10月6日の気温は、朝が11℃、日中は17.8℃の予報です。
昨日から今朝にかけて雨が降っていたこともあり、晴れた日より暖かい気温になりました。
ただし風は冷たく立ち止まっていると寒く感じますので、お越しの方は手袋やネックウォーマー等暖かい服装でお越しください。
また、急な雨が続いています。折りたたみ傘もあると安心です。
天気予報を確認しながら、万全の装備でお出かけください。
ウェザーニュース:上高地の天気
てんきとくらす:上高地の天気
実際にお越しの方の服装情報をリアルタイムで確認するなら、ライブカメラもおすすめです。
まー
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