こんにちは。ネイチャーガイドファイブセンスの「なつ」です。
梅雨真っ只中のこの頃、松本の市街地ではところどころにアジサイの花を見かけるようになりました。
上高地で梅雨時のお花と言えばレンゲツツジが有名です。
ですが、お花以外にも様々な植物が雨粒を受けて活き活きとしている様子が見られます。
雨の多い時期だからこそじっくり観察していただきたいのが「コケ植物」。
晴れの日に見ると乾燥してカサカサしているものが多いですが、雨の日になればまた少し違った姿を見ることができます。
本日はそんなコケ植物たちの魅力についてご紹介します。
【上高地で見られるコケたち】
こちらはムツデチョウチンゴケ。
雄株から提灯のような胞子体が、多いときで6本つくことが名前の由来になっています。
雨露に濡れると葉が透け、きらきらと光る様子が可愛らしいため、ぜひ探してみていただきたいコケのひとつです。
こちらはタマゴケです。
「目玉おやじ」のような緑と赤の丸い胞子体をつけるコケです。
緑の球体が青りんごのように見えるということで、海外では「アップルモス(モスとはコケの事です。)」と呼ばれています。
こちらはヒカリゴケ。
コケの中でも光っているように見える珍しいコケということで有名な種類です。
実際はコケ自身が光っているのではなく、細胞が球体のレンズのようになっているため光を集めやすく、発光しているように見えるという特徴をもっています。
こちらの写真の手前側、少しくすんだ緑色の植物がクロカワゴケです。(奥の鮮やかな緑はイチョウバイカモといいます。)
冷涼な地域の川の中に生えるコケで、名前の通り黒っぽい色をしています。
河童橋から徒歩5分ほどの場所にある清流「清水川」でよく見られます。
実は上高地、このクロカワゴケが生えている面積が日本で一番広いと言われています。
こちらはドロノキについていたシノブヒバゴケ。
茎の途中から毎年新しい枝を出すため、階段状に成長していきます。
こちらはホソバオキナゴケ。
先ほどのシノブヒバゴケと同様、木の幹に生えていますが、こちらはモコモコとした見た目で、テラリウムなどでも人気がある種類だそうです。
(上高地では採取が禁止されているため、採ったり持ち帰ったりすることはできません。)
乾燥すると白っぽくなることを老人のひげに例え、このような名前がついたそうです。
普段何気なく目にしているコケでも、近くで見てみるとさまざまな色や形をしています。
観察することで、他の植物とはまた違った魅力を見つけることができます。
また、雨上がりに雨露に濡れたコケは、日が差すときらきらと輝く様子がとても美しいです。
梅雨の季節だからこそ、雨が降ったときにしか見られない景色があります。
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【上高地気温・服装情報~ときどき晴れ間もあります~】
今朝の上高地は15℃。雨が弱くなったり強くなったりしています。
今日は一日雨か曇りの予報ですが、明日・明後日は日中晴れ間がある予報です。
日向と日陰で体感温度に差があります。
雨が降っていると、雨具以外にフリースが重宝します。
また、日向では長袖Tシャツがちょうど良いです。
調節のしやすい服装でお越しください。
なつ
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