明日から始まる連休の最終日、1月13日(月・祝)は、講習会「Discover Kamikochi~上高地を学ぶ~」第二弾、「上高地の鳥と動物」開催日です!
というわけで今回は、講習会の内容をちょっと先取りでご紹介。
テーマは「上高地の冬、生き物たちの過ごし方」です。
冬の上高地は、氷点下20度以下になることもある世界です。
日差しの下、雪の中をえっちらおっちら歩いていると、なんだか暖かいような気がすることもあるのですが…
強い風が吹いたり、5分くらい立ち止まっただけで、もう命の危険を感じるほどの寒さです。
しかし生き物たちはこの極寒の季節、雨風をしのげる屋根も家も、当然暖房もなく、春が来るまで生き延びなければなりません。
さて、そのために一番手っ取り早いのは……
もっと暖かい場所に移動してしまうことですね。
代表格はもちろん鳥たち。上高地には100種を越える鳥がいますが、冬も上高地に留まる鳥はほんの20種ほどなんだとか。
20種のうちの1種、実は精鋭なマガモです。上高地は冬にも水が凍らないので、冬でも水中の餌をとることができます。
さて、では移動をせずに上高地の冬を過ごすには?
手段のひとつに、冬眠してしまうことがあります。
冬眠する動物と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?シマリス?クマ?カエルやヘビ?
実は、今挙げた生き物たちの「冬眠」は、大きく二つに分けられます。
ひとつは、外気温が下がるにしたがって体温が下がり、動けなくなってしまうものたち(カエルやヘビなど)。
そしてもうひとつは、餌の少ない季節に消費エネルギーを抑えるため、あえて体温を下げるものたち(シマリスやヤマネ、クマなど)。
「冬眠」という言葉は、厳密な意味では後者、哺乳類などの冬眠にのみ使われます。
両生類や爬虫類の場合には「越冬」といったり「冬ごもり」と言ったり……これも、どちらにも当てはまってしまいそうで分かりにくい言葉ですが、とにかく両者の実態はかなり違っています。
例えば。
「冬眠」の場合は体温が0℃を切ることはほとんどありませんが、「越冬」では氷点下になる危険があるため、体内の水分が凍らないような工夫が必要になる、とか。
逆に「冬眠」は、体温その他の機能を最低限維持するためにエネルギーが必要で、秋にたっぷり脂肪を貯めたり、餌を集めておく必要がある、とか。
このあたりの詳細は、講習会でじっくりお話しします。
さてさて、移動もせず冬眠もせず、冬の上高地に真っ向から立ち向かうものたちの代表といえば
ニホンザルです。
人間を除く霊長類の中では、最も北に分布するニホンザル。
中でも最北の分布は青森県の下北半島ですが、上高地は北海道の釧路市並みの気温ということで、さらに極寒の環境で生きています。
彼らも勿論、漫然と暮らしているわけではなく、冬に最も効率よく餌を採り、熱を確保できるかを工夫して生活しています。
そんな彼らの工夫、そのほか鳥の見つけ方や見分け方、上高地で見られる代表的な鳥・動物の種類など、盛り沢山の内容でお届けする講習会は、1月13日(月・祝)開催です!
ご予約は予約フォームから受付中です。皆様のご参加をお待ちしております!
講習会「DISCOVER KAMIKOCHI~上高地を学ぶ~」
【開催日程】
第二回「上高地の鳥と動物」:2020年1月13日(月・祝)
第三回「上高地の樹木」:2020年1月25日(土)
第四回「上高地の歴史」:2020年2月24日(月・祝)
第五回「上高地の歩き方」:2020年3月1日(日)
※各回の内容は独立しておりますので、1回からご参加可能です。
【スケジュール・参加費】
第二回~第四回
10:30-12:30 ビギナー講習(各回2,000円)
14:00-15:30 ステップアップ講習(各回1,500円)
第五回
10:30-12:00 ビギナー&ステップアップ講習(1,500円)
12:15-14:45 懇親会(1,500円)
※参加費は全て税込み/当日現金精算です。
※懇親会費には5HORN Diningでの昼食代を含みます。
※ビギナー講習は昨年までの内容をまとめたもの、ステップアップ講習は新規の内容です。
【会場・アクセス】
講習会:信毎メディアガーデン 3階スタジオ
JR松本駅から徒歩約8分
懇親会(第五回のみ):5HORN Dining(松本PARCO 1階)
JR松本駅から徒歩8分
【申し込み方法】
お電話でのお申込み・お問い合わせ:
080-8808-5466にお電話いただき、「講習会参加希望」とお伝えください。
インターネットでのお申込み:
予約フォームからお申込みください。
インターネットでのお問い合わせ:
お問い合わせフォームからお問い合わせください。
※ご予約推奨、空きがあれば当日参加可(定員40名様)です。
さくら
講習会が益々楽しみになってきました。沢山勉強させて下さいね。上高地を歩く目が変わりそうな予感(^-^)