上高地で見ることができる野鳥を、シリーズでお届けする【上高地の野鳥】。今回は、上高地において特定の場所や環境で見ることができる鳥、3種をご紹介します。

(注)大きさとは、全身を伸ばした状態で、くちばしから尾羽の先までを測った長さのことです。

1、イワツバメ
イワツバメ
大きさ:約15㎝
上高地バスターミナル降車場の屋根内側に、集団で巣を造って子育てをしています。春~夏の間は上高地で生活をしていて、秋になると暖かい東南アジアの国々に渡り、そこで越冬をする鳥です。白黒ツートンカラーの鳥で、飛んでいることが多く、とまっている様子を見ることはほとんどないため、いつも忙しそうな印象です。

2、ウグイス
ウグイス
大きさ:約15㎝
上高地を散策していると、至る所でウグイスの「ホーホケキョ」というさえずりが聞こえてきます。しかし、湿原や草原、川、森林など、全ての環境に生息しているわけではなく、ササ藪が多い場所に生活しています。ササ藪の地面近くで動き回っていることが多いため、鳴き声が聞こえてきたら、人間の目線あたりの高さを探してみると、見つかりやすいです。

3、アオジ
アオジ
大きさ:約16㎝
見られる場所は、田代湿原や岳沢湿原、梓川沿いの開けた明るい林などです。春~夏にかけての繁殖期には、オスは枝先でさえずります。大人のオスは、写真のように目先が真っ黒くなるため、少々人相が悪くみえてしまいます。メスは目先が黒くならず、全体的に淡い色をしています。黄色いお腹に黒い縦じま模様も特徴です。

今回は、上高地の特定の場所で見られる野鳥をご紹介しました。
今回紹介した3種は、春~夏の間に見られますので、お越しになった際には、ぜひ探してみてくださいね。

次回は、~野鳥界のアイドル編~です。お楽しみに!

ちよ