今回は「上高地に初めて行くけど、どこを歩いたらいいのかわからない」という方向けに、上高地のおすすめ観光スポット&モデルコースをお届けします。

働いている人間からすると、上高地はこぢんまりとした印象もあるのですが……そうは言っても歩けばけっこうな時間がかかりますし、交通機関もそれほど細部まで通ってはいません。最終バスの時刻もけっこう早いので、どこを回りたいのか、それにはどれくらいの時間がかかるのか、くらいの計画は立てておく方が無難です。山の中なので安全面を考えても、事前に地図は見ておきたいですね。

というわけで今回は、目的別にモデルコースをご紹介します。地図はこちらから。スマートフォンからご覧の方はこちらをご覧ください。

1.日帰り/1泊2日の場合のスタンダード
2.しっかり歩きたい場合
3.長距離の散策をしない場合

1.日帰り/1泊2日の場合のスタンダード

1~2日の滞在では、上高地を代表する2つの散策コースの、どちらか又は両方を散策するのが一般的です。

①大正池~河童橋〈初めての方向け/2時間以上滞在〉

大正池

上高地といえばこれ!という、代表的な景色を満喫できるコースです。距離は約3.5km、コースタイムは片道約1時間。出発点も到達点も近くにバス停がありますので、2時間あれば、お弁当を食べたり写真を撮ったりしながら歩いても充分間に合います。
どちらをスタート地点にしても良いですが、散策終了後の休憩やバス乗車を考えると、大正池出発の方が一般的です。

<大正池のエリア紹介はこちら>

<田代湿原のエリア紹介はこちら>

②河童橋~明神〈ちょっと時間のある方向け/3時間以上滞在〉

明神池

河童橋より上流(明神側)はバス・タクシーの利用ができないエリア。神秘的な空気をたたえる明神池まで、平坦ではありますが往復約7㎞、徒歩2時間半程度の距離があります。時間と体力に余裕があり、山らしい風景や静けさ、花・鳥との出会いを目いっぱい楽しみたい方向けのコースです。

<明神池のエリア紹介はこちら>

上高地が初めてで日帰り滞在であれば、まずは①がおすすめです。
1泊2日滞在の場合、①と②を2日に分けて散策するのが一般的で、時間に余裕がある方の日程に②を割り当てるのが安心です。

2.しっかり歩きたい場合

③河童橋~徳沢〈散策を満喫したい方向け/6時間以上滞在

徳沢

奥上高地とも称されるエリア。明神池のさらに先にあり、ここも徒歩でしか行くことができない場所です。片道約7km、徒歩約2時間。5月のニリンソウの群生や10月のハルニレ・カツラの黄葉など、季節のみどころも豊富です。
訪ねるのに時間がかかる場所ですので、上高地・河童橋付近で2泊以上するか、折り返し地点の徳沢・または中間地点の明神で宿泊することをおすすめします。

<徳沢のエリア紹介はこちら>

3.長距離の散策をしない場合

④河童橋~田代橋〈1~2時間以上滞在〉

田代橋周辺

1~2時間滞在以上とは書きましたが、アクセスにもかなり時間がかかる上高地のこと、できれば2時間以上は滞在していただかないと勿体ないかな~とは思います。ご飯を食べたりケーキを食べたりお土産を買ったりしていると、それだけでもそれなりに時間がかかりますしね。

河童橋~田代橋は、片道2km弱、川の両岸を使って往復したら40分ほどの距離です。平坦で休憩できる場所が多いので、お子様や、入門編の散策としておすすめです。上高地で、車いすでの散策が容易なほぼ唯一のエリアでもあります。歩きやすいだけでなく、美しい梓川の流れと山の風景も楽しめる、ハイライト的なコースです。

⑤小梨平キャンプ場〈1~2時間以上滞在〉

小梨平

河童橋から徒歩5分ほどにあるキャンプ場のエリアで、小川の流れや鳥・花を手軽に楽しめるポイント。お子様連れの方や、ベンチでのんびりしたい方におすすめです。

<河童橋のエリア紹介はこちら>

<小梨平のエリア紹介はこちら>

以上、目的・滞在時間別のおすすめスポットでした。

同じ場所でも、出会える景色はその時々によって違います。そして、時間をかけて歩くほど、新しく見えてくるものもあります。最初はガイドブックなども参考にしながら、慣れてくれば自分なりの楽しみ方を探して、ぜひぜひ上高地を満喫してくださいね。

そしてもちろん、我々はガイドが本業ですので、それぞれの場所をガイドウォークでもご案内いたします。プロと一緒により深く上高地を楽しみたい方、ガイドウォークのお申し込みもお待ちしています!

さくら

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