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【上高地コラム】上高地観光に行くならこの時期がおすすめ!~初夏・梅雨編~

【上高地コラム】上高地観光に行くならこの時期がおすすめ!~初夏・梅雨編~

こんにちは。ネイチャーガイドファイブセンスの「なつ」です。

上高地の冬期休業中(11月16日-4月16日)は、上高地に関する様々な話題をコラム形式でお届けしていきます。

 

今回は、「上高地を訪れるにはどの時期がおすすめなのか」第二弾をお届けします。

前回は春(5月下旬~6月上旬)のおすすめポイントについてご紹介しました。

よろしければ是非併せてご覧ください。

【上高地コラム】上高地観光に行くならこの時期がおすすめ!~春編~

 

【個性豊かな植物と上高地・6月中旬~7月中旬】

前回もご紹介しましたが、上高地は関東甲信に含まれているため、梅雨の時期は例年6月20日前後~7月20日前後に訪れます。

梅雨の間はもちろん他の季節に比べ、雨の日が多くなりますが、そんな雨の中でも、雨の中だからこそおすすめしたいポイントが上高地にはあります。

梅雨どきの上高地のおすすめポイントは大きく分けて以下の2つです。

①ちょっと変わった不思議な植物がたくさん!

②雨の中だからこそ見つかる魅力と楽しみ方

以下でそれぞれご紹介していきます。

 

【初夏のおすすめポイント①不思議な植物がたくさん!】

春のお花は小さく、とにかく数を多く出す種類が多いですが、梅雨の頃からはだんだん草木が茂り始めることで、埋もれてしまわないようお花を大きくしたり派手にしたりして虫や動物にアピールする種類が増えていきます。

6月の上高地の代表格であるレンゲツツジもそのうちの1つです。

 

レンゲツツジ(蓮華躑躅)

レンゲツツジ(蓮華躑躅)

レンゲツツジは日本のツツジの仲間の中で一番大きな花をつける植物で、色もオレンジ色のような朱色のような、絶妙な美しさを持っています。

華やかな見た目の一方、実は全木に毒を持っており、馬や牛も食べるのを避けるそうです。

ショウキラン(鐘馗蘭)

ショウキラン(鐘馗蘭)

華やかな見た目で変わっている植物といえば、こちらのショウキラン。

こちらも梅雨の上高地の代表格。お客様から度々「ショウキランはどこに咲いていますか?」とご質問いただくこともある、人気のお花です。

こちらのショウキランはどこが変わっているのかと言うと、実は緑色の葉っぱの部分がないのです。(写真で周りに映っている緑の葉っぱはササの葉です)

ショウキランは「菌従属性植物」というグループの仲間で、この植物たちは自分で光合成をして栄養をつくるのではなく、地面の下で他の植物などの根から、菌を介して栄養を吸い取って生きています。

そのため、光合成に必要な葉っぱなどの緑色の部分がついておらず、よく見るとなんだか不思議な見た目をしています。

ギンリョウソウ(銀竜草)

ギンリョウソウ(銀竜草)

同じく菌従属性植物の仲間のひとつ、ギンリョウソウです。

こちらもなんとも不思議な姿をしており、ガイドの間では「目玉みたい」と言われています。

以前はキノコの仲間だと思われていたため、今でも「ユウレイタケ(幽霊茸)」という別名が残っています。

たしかに幽霊のような透き通った白色をしています。

 

【初夏のおすすめポイント②雨の中だからこそ見つかる魅力と楽しみ方】

雨の日はどうしても足元がぬかるみやすく、雨用の装備も必要になるため、散策をするにも少しハードルがあるように感じますよね。

しかし、雨だからこそできる楽しみ方を知っていれば、もし上高地に来た日が雨であっても、今まで知らなかった上高地の魅力を見つけることができると思います。

こちらのポイントでは、実際に私が雨の日に散策していて見つけた楽しみ方や魅力をご紹介します。

近くで見たアマドコロの葉

近くで見たアマドコロ(甘野老)の葉

私が考える、雨の日を楽しむために大事なことは「小さなところに目を向ける」ことです。

例えばまず、植物を近くで見てみると、葉っぱによって水の弾き方が違うことに気づきました。

上のアマドコロのように、水を玉状に弾く植物は表面に毛やワックスがあり、おぼれて枯れてしまわないようにする役割を持たせているようです。

さらにもっと小さな、苔に目を向けてみました。

タマゴケ

タマゴケ

苔にも水滴がついていました。

また、苔は晴れの日はカサカサと乾いていてペラペラに見えることがありますが、雨が降った日は生き生きとしている様子を見ることができます。

雨の日に苔を見たあとは、是非晴れの日にも苔の様子を見てみてください。

また、雨の森の中を歩くときには音にも意識を向けてみてください。

歩いていると足音や風の音でなかなか聞こえませんが、ふと立ち止まってみると、雨が木々の葉に当たる音が聞いていて心地よく、つい聞き入ってしまうことがあります。

枝の雨粒

枝の雨粒

 

今回は6月中旬~7月中旬の上高地についてご紹介しました。

この時期に上高地に来られた際は、是非雨の日にしか楽しめない上高地の魅力を探してみてください。

 

なつ

 

【上高地・冬の配信イベント】

FIVESENSEでは、上高地のシーズンオフにも様々なイベントを実施いたします!

 

●上高地オンラインガイドツアー【冬期】

2024年1月21日(日)15:30-17:30

 

【動画】

  • コースは上高地トンネル上~河童橋片道
  • 1月上旬撮影予定
  • 動画時間約1時間30分、解説・質疑応答を含めたイベント時間は2時間程度を想定

 

上高地を実際に歩いた散策風景の動画を見ながら、現地ガイドがリアルタイムで解説します。

ご自宅などお好きな場所から、YouTubeにてご覧ください。

冬期上高地オンラインガイドツアー

 

●Discover Kamikochi~上高地を学ぶ~

今年の講習会も、松本市・信毎メディアガーデンでの「対面講習」と、WEB配信の「オンライン講習」を同時実施いたします。

今年度は全4回の実施です。

 

【講習スケジュール】

第一回「上高地の花と樹木」 2024年1月14日(日)

第二回「上高地の鳥と動物」 2024年1月28日(日)

第三回「上高地の歴史」 2024年2月4日(日)

第四回「上高地の今」&懇親会 2024年2月18日(日)

 

午前の部[スタンダード]では、それぞれのテーマの全般的な内容を網羅してお届けします(昨年までの午前の部と同内容)。

午後の部[バラエティ]では、リピーターの方向けに毎年内容を変え、ガイドならではの様々な切り口から上高地の自然をご紹介します。

※第4回講習は午前のみ(昨年とは別内容)で、午後は懇親会を実施します。

※懇親会のご参加は、今年度のいずれかの講習会にご参加の方に限らせていただきます。

 

過去の講習会のサンプル動画をこちらからご覧いただけます。

 

●対面講習

・10:30-12:30 午前の部[スタンダード] 各回2,000円

・14:00-15:30 午後の部[バラエティ] 各回1,500円

※第4回は午前の部のみ、昨年とは別内容

[対面講習予約フォーム]からお申込みください。

上高地講習会対面

 

●オンライン講習(対面講習をYoutube Liveにて同時配信)

・10:30-12:30 午前の部[スタンダード] 各回1,500円

・14:00-15:30 午後の部[バラエティ] 各回1,000円

※第4回は午前の部のみ、昨年とは別内容

[オンライン講習予約フォーム]からお申込みください。

上高地講習会オンライン

 

●インターネットでのお問い合わせ:

[お問い合わせフォーム]からお問い合わせください。

 

●懇親会

・2月18日(日)13:00-14:30 5HORN Dining(松本パルコ1F)

お1人様2,100円(パスタ+サラダ+ソフトドリンク代込み)

 

※参加費は全て税込みです。

※対面講習は講習当日、現金/PayPayでのご精算です。

※オンライン講習はクレジットカード/コンビニ・ATM/PayPal・銀行口座振替での事前精算です。

 

冬期も、FIVESENSEのイベントへのご参加をお待ちしております。

 

★ネイチャーガイドFIVESENSEのYouTubeチャンネルはこちら★

★上高地の観光情報は上高地コラム★

★エコツーリズム大賞「優秀賞」を2年連続受賞いたしました★

2024-01-17T09:24:39+09:002023-12-29|上高地コラム|

2 Comments

  1. 深沢一男 12:18 の 2024-01-18 を- 返信

    昨年6月15日、小梨平から明神館方面へ歩き始めて間もない時、右側の草むらの所でショウキラン(3株ほど)を
    発見しました。20回以上上高地に入っていますが、初めての事でした。

    この時期に入った目的はレンゲツツジの撮影で、最終日の17日朝、田代湿原で穂高連峰を背景にした写真をゲット
    しました。雨上がりのしっとりした雰囲気の写真も撮ることができました。

    • FIVESENSE 11:37 の 2024-01-19 を- 返信

      深沢様
      コメントありがとうございます。
      ショウキランは毎年同じ場所に生えますが、我々も時々「あれ?こんなところにあったっけ?」という株を見つけます。
      去年はそれが、例年より多かったような気がしました。
      6月は良い時期ですよね。お天気にも恵まれたようで何よりでした。
      またのお越しをお待ちしております。

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