こんばんは。上高地ネイチャーガイドファイブセンスのさくらです。
上高地の冬期休業期間は、11月16日から4月16日までの約5ヶ月間。
というわけで2月に入ると、この冬期休業期間もいよいよ折り返しです。
さて今回は、1月30日(日)に実施予定の「Discover Kamikochi~上高地を学ぶ~」講習会からの「さきどりコラム」です。
今回の講習会のテーマは「上高地の樹木」。
上高地では、植物園のように樹名板がついているわけではありませんので、木の名前を知ろうと思うとちょっと難易度が高くなってしまいがちです。
しかしよく見る木というのは実は限られていますので、メインの数種を覚えるだけで森を見る目がぐっと変わります。
午前(10:30~12:30)のビギナー講習では、上高地でよく見る樹木の紹介と、それぞれの木がどのような場所に生えているかを体系的にご紹介します。
午後(14:00~15:30)のステップアップ講習では、いくつかの種類をピックアップして詳しい見分け方を説明するほか、樹木の基礎知識についてもお話しします。
長野県松本市内での対面講習と、同時中継のオンライン講習の両方を実施予定。
お申込みや視聴方法は、このブログの下部のリンクをご覧ください。
さて、ブログテーマは午後実施のステップアップ講習より、「まつぼっくりの見分け方」です。
上高地でよく見かけるまつぼっくり4種類をご紹介します。
まずはこちら。
チョウセンゴヨウ(朝鮮五葉)です。
とにかく大きいので、他のものと間違えることはおそらくないと思います。
うろこ状になっている隙間には種が入っていて、「松の実」として食用になります。
サルやリスなどにかじられているものもよく見かけるのですが……松やにがたっぷり出ていて、スーッとするかなり強い香りがあります。
こんなものをかじったら鼻がおかしくならないか、ちょっと心配になるほどです。
続いては、トウヒ(唐檜)です。
大きさは5~6cmほど。
ちょっと細長い形が特徴で、色は明るい茶色です。
こちらは、おそらくリスに食べられたものです。
チョウセンゴヨウと同様に鱗片の隙間に種が入っていて、種を食べるために鱗片をむしるとこうなります。
見た目から「森のエビフライ」なんて名前で呼ばれます。
こちらはカラマツ(落葉松)。
バスターミナル周辺やキャンプ場、遊歩道沿いなどに多いので、おそらく一番よく見かけるであろうまつぼっくりです。
大きさは3cmほど。
花はまつぼっくりをそのまま小さくカラフルにしたような姿です。
5~6月頃に見られますので、こちらもぜひ探してみてください。
最後はコメツガ(米栂)。
上高地で一番小さいまつぼっくりで、大きさは2cmほどです。
大きさだけでカラマツのまつぼっくりと見分けるのは難しいですが、鱗片が分厚く、全体的に形が丸っこいため、慣れれば簡単に見分けがつきます。
講習会ではこの他にも、木の上でばらばらになってしまうタイプのまつぼっくりや、まつぼっくりによく似た偽物などもご紹介予定です。
皆様のご参加をお待ちしております!
さくら
★Discover Kamikochi~上高地を学ぶ~
ガイドとじっくり自然を学ぶ、座学の講習会。松本市での対面講習とオンライン講習を同時開催します!
12/12「上高地の花」、1/16「上高地の鳥と動物」、1/30「上高地の樹木」、2/6「上高地の歴史」、2/20「上高地の歩き方」の全5回。
時間や料金、参加方法など詳しくは[こちらのページ]をご覧ください。
昨年実施分の冒頭30分無料動画も公開中!
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配信は2月13日。2週間のアーカイブ配信も視聴可能です。
詳しくは[こちらのページ]をご覧ください。
11月7日実施分の冒頭10分間を無料公開していますので、こちらもご覧ください!
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