梓川沿いの河原をとっとことっとこ走るこの鳥は・・・?
正体は、イカルチドリです。
スズメやカラスと比べて足やくちばしが長いため、なんだかアンバランスな体型をしています。
このような姿をしている鳥は、一般的にシギ・チドリ類と呼ばれています。
目がくりっとしていてくちばしが短めなのが、チドリ類(チドリ目チドリ科)。
目はそれほどくりっとしていなくてくちばしがだいぶ長めなのが、シギ類(チドリ目シギ科)といったところでしょうか。
イカルチドリは、チドリ目チドリ科の鳥なので、目がくりっとしていてかわいらしい印象です。
上高地で毎年のようによく見られるチドリ科、シギ科の鳥はそれぞれ1種類いて、イカルチドリの他にはイソシギというシギ科の鳥がいます。
それがこちら・・・
イカルチドリよりくちばしが長いです。
背中が灰色っぽくてお腹が白いシギ科の鳥で、お腹の白い部分が肩辺りまで食い込んでいるため、タンクトップを着ているように見えます。・・・よね?
このような色の配置のシギ類はいないので、「タンクトップを着ているシギ=イソシギ」という風に覚えておけば、ぱっと見ただけでイソシギと識別できますよ。
イカルチドリもイソシギも、梓川の河原で子育てをしているため、河童橋周辺の梓川で春~夏にかけて見ることが多いです。
ですが、両者とも色合いが灰色ぽくて地味なので、河原にいると背景と同化してしまうんです。
イソシギが写真の真ん中あたりにいるんですが、周りの石と同化していて、ぱっと見ただけでは鳥と石の判別ができません・・・
このように、シギ・チドリ類は見つけることに一苦労するため、あまり知られた鳥ではないような気がします。
ですが、河原をとことこ早足で歩く姿、独特なフォルム、地味な姿で人知れずひそかに河原で子育てしている姿を見ていると、なんだか愛着が湧いてくるんです。
上高地で散策される方は、ぜひ梓川の河原にいるイソシギやイカルチドリちゃんたちを探してみてはいかがでしょうか。
最後に服装情報です。
今朝7:30頃の気温は15℃、日中12:00頃の気温は16℃です。
シャツ1枚では寒く感じるため、フリースやウインドブレーカーなどをお持ちになると安心です。
雨の日に散策される方は、上下に分かれているレインコートやザックの上からかぶれるポンチョをご用意頂くと、雨の中でも身体を冷やさずに過ごせると思います。
ちよ