こんにちは。ネイチャーガイド ファイブセンスの「さくら」です。
昨日4月10日より、開山準備のため上高地に入山しています。
本日は、4月11日現在での、河童橋-大正池間遊歩道の積雪状況をお伝えします。
【上高地・河童橋ー大正池の残雪-積雪30㎝ほど-】
まず前提として、上高地は4月17日まで、一般の方にはお越しいただけません。
これから遊歩道の確認や整備、歩行が難しい場所は通行止めの案内などが準備され、4月17日の交通機関開通を迎える予定です。
本日ご紹介するのはそれらの準備作業がまだされていない状態での状況ですので、あくまで参考程度にご覧ください。
まず今年の上高地、春の残雪がここ数年の中ではかなり多いです。
十年か十五年前の標準くらいでしょうか。
2月の時点では雪が少ないと言われていたはずなのですが、3月に何度か大雪が降ったのが残っているようです。
特に日当たりの悪い場所や吹き溜まり、冬の間に人が歩いて踏み固められたような場所ではかなり雪が残っています。
雪の深さは場所によりますが、深いところで30㎝ほど。
とはいえ積もったり融けたり踏まれたりを繰り返して雪というよりほとんど氷になっているので、融けるのには少し時間がかかりそうです。
上の写真は、木道の中央だけが踏み固められて融けるのが遅く、平均台のような状態になってしまっています。
かといって中央以外を歩こうとすると斜めだったり足がはまったりするので、正直ここを歩くのはかなり怖いです。
木道が雪をかぶっているところでは別の危険も……。
このように雪が木道よりも外側に張り出している場合、雪の上からだとどこまでが木道の幅なのかわかりません。
もし木道の外側の何もない場所に乗ってしまうと……。
このように、踏み抜いて落ちてしまう危険性があります。
(おそらくこれは冬の間に誰かが踏み抜いてしまった穴ではないかと思います。片足だけでも落ちると怪我の危険があります)
こういった危険個所が残っている場合は遊歩道自体が立ち入り禁止になりますので、表示に従って無理なく散策してください。
【4月の上高地・春の風景】
遊歩道に雪はありますが、上高地にはしっかり春が訪れています!
ふきのとうも出ていますし、ウグイスやアオジ、ミソサザイといったお馴染みの小鳥たちのさえずりも聞こえます。
こちらはキバシリ。
……写真の真ん中あたり、木の幹に貼りつくように茶色のまだらの背中があるのですが、見えるでしょうか?
春先は、小鳥たちの警戒心がいつもよりちょっと薄いような気がします。
一方でカモなどの大きめの鳥は、むしろいつもより警戒心が強くなるようです。
ガイドの間では、どちらも「冬の間に人間のことを忘れたのかな」なんて話したりするのですが…鳥によって傾向が違うのは面白いところです。
こちらも春ならではの風景。雪解け水が多いため、湿地や池の近くでは遊歩道に水が流れ出てしまっている場所があります。
5月上旬頃までは、トレッキングシューズなど防水の靴がおすすめです。
ちなみに水があふれているのはこちらの池なのですが、表面には薄く氷が張っています。
今朝も上高地は氷点下になっていたようです。
FIVESENSEでは4月17日から毎日、ネイチャーガイド「上高地ゆったりウォーク」を実施します。
春の上高地にぜひお出かけください!
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皆様のお越しを、ガイド一同心よりお待ちしております!
【上高地の気温・服装情報~ダウンジャケット・手袋が必要です~】
本日4月11日の上高地は曇りで、肌寒さを感じます。
気温は午前11時現在で7℃。朝晩は氷点下になりますので、ダウンジャケット・手袋などの暖かい服装でお越しください。
さくら
【上高地オンラインガイドツアー総集編】
3月17日に配信しました、上高地オンラインガイドツアー総集編のアーカイブをYouTubeにて無料公開中です!
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