樹木の観察

切り株

樹木の観察

上高地の遊歩道沿いを歩いているとたくさんの朽木を見かけます。

朽木をよく観察すると、ある現象に気づくと思います。

こちらは苔むしているよく見かける切り株で、中身が朽ちて周りだけが残った状態です。

なぜ中身だけがすっかり朽ちてしまっているのか疑問に思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

切り株

切り株の朽ちた内側は死んだ細胞集まっていた部分です。

木を木材として見る場合にはこの部分を心材(しんざい)と呼び、強固で木をしっかり支える役割をします。

強固ですが死んだ細胞が集まっているので、木が朽ちる原因になる菌の腐朽菌に対する抗菌力が弱いです。一方で、心材の周りは辺材(へんざい)と言って大半は死んだ細胞ですが生命活動をしています。ちなみに、木の幹で生きている部分は樹皮のすぐ内側だけです。辺材は心材よりも腐朽菌に対する抗菌力が強い部分です。よって、心材が辺材よりも菌に対する抵抗力が弱いために切り株は内側から朽ちていくのです。

また、興味深いのが朽ちかけている丸太を観察すると内側の心材ではなく、外側の辺材から朽ちています。

丸太

丸太

これは伐採で急に辺材の生命活動が停止されたことにより、抗菌物質が乏しくて腐朽が辺材から進んでしまうことが原因と考えられます。

少し、難しい話になってしまいましたが気になっていた方も多いのではないかと思い、ご紹介してみました。

 

今日の上高地の朝の気温は15℃、日中の気温は16.5℃となっております。

台風の接近に伴い交通機関に運休や乱れが生じています。上高地にいらっしゃる方はしっかりと情報を確認してからいらしてください。

最新の運行状況は「バスウォッチャー」をご覧ください。

 

ななみん

 

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2 Comments
  • マシュマロ
    Posted at 2019-10-12 返信

    人間と同じように、植物にも寿命がある。朽ち果てるのも、また自然の摂理。色々なことを考えました。

    • FIVESENSE
      Posted at 2019-10-12 返信

      マシュマロ様 
      いつもコメントありがとうございます。
      おっしゃる通りだと思います。朽ち果てた木はまた新たな命が誕生するための大切な要素となります。
      朽木に種が落ちたり、土にかえり他の植物の栄養分となったり…
      上高地はたくさんの方々が来てくださる場所だからこそ、ありのままの自然を観察できる場所であり続けてほしいものです。

      ななみん

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