上高地の川でよく見かけるカモの仲間と言えば、マガモです。
今日はマガモのオスの大変身についてご紹介したいと思います。
トップ画面は今年の春先に撮影したマガモのつがいです。地味な色をしているのがメスで鮮やかな青い頭が目立っているのがオスです。
恋の季節はとても綺麗なオスですが…恋の季節が終わるとだんだんとメスのような見た目になってしまうのです。
こちらは羽のが生え変わる最中のマガモのオスです。青い頭も茶色っぽい羽が混ざってきています。
そして、完全に生え変わると恋の季節の面影はありません。
どうしてこんな地味な見た目に変わってしまうのかというと、派手な見た目で年中過ごしていると天敵に見つかるリスクが大きくなるからです。一方で、メスは基本的に子育てをする際に卵を温めるような場面では無防備な状態になることが多く、あまり派手になる意味がありません。しかし、オスはメスへのアピールとして恋の季節は目立つ羽色でメスを射止めるのです。
オスの地味な羽の状態を「エクリプス」と言います。
そして、現在はというと…恋の季節に向けてもう頭が青くなりはじめているオスがいました!なんだか奇抜な感じになっています(笑)
ちなみに、地味な羽色の時期にオスとメスを見分けるにはくちばしを観察しましょう。
オスのくちばしは黄色、メスは茶色とオレンジの混ざった柄です。羽は生え変わっても、くちばしは生え変わらないので一目で見分けることができます。
今日の朝の気温は12℃、日中の気温は20℃となっております。
最近の上高地を行きかう人々の服装は厚手の服を着ている人が増えてきました。フリースは朝晩あれば安心ですので持っていくことをおすすめします。
ななみん