上高地の遊歩道を歩いていると、赤い実がちらほら目立ってきました。

これから実が熟していく植物、そろそろ生き物たちにとって食べごろとなる実がついている植物など様々です。

そんな実のなる植物たちですが、生き物にとって美味しい実とそうでない実があります。

〈美味しい実〉

●オオカメノキ(大亀の木）

もう赤く熟しているように見えますが、完全に熟すと黒くなるのでもう少しです。

実は鳥が好んで食べます。

●ウワミズザクラ(上溝桜)

花のつぼみや若い実は塩漬けにしていたそうです。塩漬けからは杏仁豆腐のような甘い香りがしたことから別名はアンニンゴ(杏仁子）とも呼ばれ、新潟県では珍味だそうです。

赤い実や黒い実は果実酒にもなるそうです。

〈美味しくない実〉

●ヒロハテンナンショウ(広葉天南星)

形はトウモロコシのようです。しかし、実は熟すと真っ赤になりとても目立ちます。

一見、美味しそうですが実には毒が含まれているので要注意です。

●カンボク(肝木)

赤くおいしそうですが、苦みが強いせいか、鳥などの生き物たちにはには不人気だそうです。

ですが、古くは切傷木(せっしょうぼく)ともよばれていて、枝を煎じたものが打撲や捻挫の救急薬に使われていたそうです。

散策をすればまだまだたくさんの実を見つけることができると思います。

秋らしくなってきた上高地の散策をお楽しみください。

今日の上高地の気温は朝で15℃、日中で19℃となっております。

朝の短時間の散策でも薄着ではなく、フリースなどの羽織れるものを用意してから散策しましょう。

ななみん

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