皆さんにとっての上高地の見どころって何でしょうか?
3000メートル級の山々に美しい池、個性豊かな野鳥。
それぞれ魅力的に思う対象は違うと思います。
特に、多くの人を遊歩道沿いで楽しませてくれるものと言えば多種多様な植物ではないでしょうか。
ブログなどでも季節の花々をご紹介する機会は多いです。
そんな植物たちに混ざって遊歩道にたくさん生えいる生き物があります。
それが、上高地周辺には約60種が自生していると言われている「シダ」です!
巨大なシダから見過ごしがちなシダまで種類が豊富です。
今日はそんな地味だけど、知ると面白いシダを厳選してみました。
まずはシダってどんなものなのか、4つの基礎知識をご紹介します。
①光合成をする
②根を張る
③寿命は50年以上
④胞子で増える
なんだか、形は原始的な雰囲気ですが種子植物と似た点も多いようです。
今回は明神方面に多いシダを3種ご紹介します。
●オシダ
大型のシダです。湿地のような水分の多い土壌を好み、比較的日光の当たらない場所で生育します。
明神方面に向かう途中の山の斜面に多く目につくので、その部分だけを見ると恐竜が出てきそうな雰囲気です。
オシダは別名「オニゼンマイ」と呼ばれることもあります。ゼンマイと聞くと食べられるように思えますが、
食用にはならず昔は、根茎を干して家畜の寄生虫駆除に利用されたと言われています。
●ミヤマワラビ
上部2つの羽片(羽状の葉)がウサギの耳のようで、全体的に見てもウサギの顔の形に見えませんか?
とっても可愛らしいシダの仲間です♪
●クジャクシダ
羽片が扇のように広げた姿がクジャクの尾羽を思わせるということで和名にクジャクとついています。
新葉のころは小葉が赤く色づくことがあるそうです。
シダは目を凝らさないと気付かない世界のようで、なんだか興味を持つと奥深い生き物でした。
今日の朝の気温は16.1℃、お昼の12時現在の気温は20.1℃となっております。
上高地は寒暖差の激しい場所です。暖かい場所から来ると、急に喉が痛くなったりと体調に異変が現れることもあるので、防寒対策をしっかりとしてお越しください。
ななみん