気づいたら、ズボンにたくさん引き連れてた・・・なんてことありませんか?
それが通称“くっつき虫”と呼ばれる種子たち。今日はそんな“くっつき虫”たちをご紹介しましょう。
●キンミズヒキ(金水引)
このように可愛らしい小さな金色の花をたくさん咲かせます。
トップ写真がキンミズヒキの種子。かぎ針をたくさん付けて、
マジックテープのようになるため、とてもよくくっつきます。
●ノブキ(野蕗)
これまた5mm満たない小さな花の集合体で、あまり目立ちません。
よく見ると一つ一つの花は星のようになっていて、なんだか愛おしくなってきます。
ところがどっこい種子になると下の写真のように、鬼が持っていそうな小さなこん棒のようになります。
種子の先に見える黒っぽい粒粒がかぎ針のようになっていて、よくくっつくのです。
そして最後は、最もよく見るこの植物!
●オオバコ(大葉子)
果実が熟したオオバコの写真です。
くっつきそうなイメージが全く湧かないと思いますが、実はオオバコの種子にはある秘策があるのです。
下の写真がオオバコの種子。とても小さくゴマみたいです。
実はこの小さなオオバコの種子は雨に濡れると、ゼリー状の物質が出てきます。
最近よく聞く、チアシードやキヌアと同じですね!
ゼリー質に覆われた種子は動物にくっつきやすくなり、特に人の靴の裏によくくっついて運ばれています。
というわけで、上高地で最近散策された方は知らぬ間に、植物の種子運びをしていたかもしれませんね♪
今日の上高地は朝から17℃と気温が上がらず、肌寒い一日となりそうです。
上高地にいらっしゃる時は暖かい服装でお越しください。
しーやん