上高地はすっかり秋めいてきました。
今日は実りの秋ということで2つの赤い実をつける樹木をご紹介します!
上高地には現在多くの植物が色とりどりの実をつけ始めています。
その中に、特に鳥などに人気の実をつける樹木と鳥などになかなか食べてもらえない
ちょっと可哀そうな不人気の実をつける樹木があります。
●人気の実をつける樹木
ムシカリ(別名:オオカメノキ)です。
ムシカリの名前の由来は虫が好んで葉を食べるからだそうです。
下の写真も虫食いの跡がありますね。
ちなみに、別名のオオカメノキとは漢字で「大亀の木」と書く通り丸みのある葉をカメの甲羅に見立てたそうです。
●不人気の実をつける樹木
カンボクです。
漢字で肝木と書き、意味はかんじん(肝心)、かんよう(肝要)の肝からきています。
昔は切傷木(せっしょうぼく)と言われ、救急薬に使われたそうです。
2種とも実の色は赤くて同じように鳥が好んで食べてくれそうに見えますが・・・。
ムシカリは完全に熟すと黒くなり鳥たちに果実の存在を知らせる効果があり、これを「二色効果」と言います。
もちろん、その効果で鳥たちは実を食べに来てくれます。
一方、カンボクはというと、熟して赤く色づいても苦味が強いせいか鳥たちは実を食べに来てくれないようです。
冬の葉が落ちた時期にまで赤い実が残り、目立ちます。
一体、どうやって種子を散布するのでしょうか?
残念ながら詳しい理由は分かっていないそうです。
こんなに似た色の実をつけるのにも関わらず、人気に差がでるのは面白いですね!
自然界では不思議なことが多いなと改めて実感しました。
今日の朝の気温は16.9℃、午後12時現在の気温は23.3℃となっております。
ぜひ、いろんな自然の気づきを見つけに上高地にいらしてください。
お待ちしております♪
ななみん