上高地の閉山から早くも一ヶ月以上が経ちまして、なんと明日はクリスマスです。
月日の経つのが早い……とはおそらくあらゆるところで言われているのでしょうが、本当にそう思います。
そして、12月22日の冬至を過ぎたということで、これからはどんどん日が長くなっていく時期です。
今は閉山中の上高地は、3000m級の山に囲まれた谷底の地形ということで、日照時間がやや短めの場所。
朝早くや夕方遅くは太陽が山に隠れてしまっているので、平地のような朝焼け・夕焼けはなかなか見られません。(ほどよく雲がある時などに綺麗に色づくこともあります。月に一度程度の頻度ですが)
しかし、平地の朝夕とはまた違った風景を楽しめる場所でもあります。
今回の上高地コラムのテーマは、そんな「朝と夕方の上高地の風景」。
2021年の朝夕の風景からいくつかのシーンをご紹介します。
それぞれ写真を撮った時間も載せていますので、撮影に出かけられる際の参考にご覧ください。
【朝の上高地】
4月11日、朝6:43の大正池です。
撮影の参考にしてください、と言ったばかりではありますが、まだ上高地の冬期休業中で交通機関が動いていない時期です(我々スタッフは開業準備のために一足先に入山します)。
朝、気温が上がらないうちの方が風がなく水面が凪いでいますので、大正池にきれいに穂高を映す場合には早めの時間がおすすめです。
同じ大正池ですが、こちらは朝もやの風景です。
8月20日の朝5:10。
ただし朝もやは8時頃まで出たり消えたりを繰り返すので、必ずしもそこまで早起きをする必要はありません。
水温と気温の差が大きくなる夏の時期や、雨上がりなどに出やすいようです。
同じ8月20日の朝6:32。
山の稜線に雲がかかっていますが、雲の中にも濃淡がありますね。
朝は特に、山の陰などで日が当たらない部分と朝日が当たっている部分が綺麗に分かれて見えやすいです。
10月26日朝7:43。
もやに包まれていた状態から、山が見え始めた風景です。
この頃になると、日の出がかなり遅くなってきます。山の上にはもう日が当たっていますが、ちょうどこの写真を撮った河童橋たもと(五千尺ホテル前)は10時頃にならないと日が当たりません。
その分、ゆっくり起きても、日の当たり始めの一番良い景色を楽しめます。
【夕方の上高地】
9月19日18:03、河童橋から焼岳方面です。
雲がほんのり赤く色づいていますが、これでも上高地ではかなり赤くなっている方です。
10月30日15:50。
雲がかかっているために山の形が違って見えますが、こちらも焼岳です。
焼岳の山頂に日が落ちる瞬間の写真です。
日の入りの場所は季節によって変わり、河童橋からはちょうどこれくらいの時期にこおn風景が見られます。
11月13日16:15。
焼岳の写真が続きましたので、最後は穂高連峰です。
空が赤くなるのは珍しいですが、こうして山が赤く照らされるのは、晴れてさえいればほぼ確実に見ることができる風景です。
ただし赤くなるのは一瞬。部屋の窓から赤くなっているのが見えて、写真を撮るために外に出た……くらいの時間でもう終わってしまっていることも多いです。
ぜひチャンスを逃さずにご覧ください!
以上、上高地の朝夕の風景集でした。
朝夕をゆったり過ごすのは、上高地に宿泊された方の特権でもあります。
ぜひこの風景を見に、上高地にいらしてください。
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さくら