4月が始まり、いよいよ上高地の開通まであと15日となりました。

3月の30日、31日と、河童橋畔の「ザ・パークロッジ上高地」にてオープン準備の除雪作業が行われました。

冒頭の写真は、その際の穂高連峰です。

 

ここしばらくの暖かさで、ずいぶん雪解けが進んでいるとのこと。

ニリンソウなど、春の花の見頃は例年より少し早まりそうです。

 

冬期のブログは今回を含めあと2回。

4月10日からは上高地の現地情報の更新に戻ります。更新は週二回、火曜日と金曜日です。

 

さて、開山直後の春の上高地特集をお届けしております最近のブログですが、今回のテーマは「春の蝶」です。

朝晩はまだまだ氷点下の4月の上高地で見かける、小さな蝶たちをご紹介します。

 

コヒオドシ

まずはこちら、おそらく一番よく見かける、コヒオドシ(小緋縅)。

翅(はね)のふちに並んだ青い斑点がおしゃれです。

 

エルタテハ

こちらはエルタテハ。漢字(とアルファベット)で書くと「L立羽」で、翅の裏側に白いL字の模様があることが名前の由来です。

エルタテハ裏

これです。

……L?

という感じですが、もうちょっとちゃんとLっぽい個体もいます!

 

ちなみに、コヒオドシとエルタテハはよく似た模様をしていますが、さらにこの中間のような模様の「ヒオドシチョウ(緋縅蝶)」、裏の白斑がLではなくCの「シータテハ(C立羽)」などもいて、慣れないうちは見分けがなかなか難しいです。

これらの蝶はゆっくり止まっていることも多いので、裏と表の両方を写真に撮って、後からじっくり図鑑などと見比べるのがおすすめです。

 

キベリタテハ

さて、折角なので見分けやすいものもご紹介しておきましょう。

キベリタテハ(黄縁立羽)。

へりが黄色いのでキベリタテハ。名前の覚えやすさもいちおしポイントです!

と言っても、いまいち黄色くないですね。

 

羽化したてはもう少し鮮やかさがあるのですが、成虫の状態で一冬を越した後なので色が褪せています。

この写真の子は比較的綺麗ですが、翅が欠けたり裂けたりしているものもいます。

 

先に紹介したものも含め、この時期に見られる蝶たちは、上高地の厳しい冬を乗り切った強者たちです。

見かけたらぜひ労ってあげてください。

 

上高地の交通機関開通は4月17日。ガイド一同、皆様のお越しをお待ちしております。

 

さくら

 

●上高地の交通機関開通まであと15日●

 

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