上高地の2020シーズン閉山から5日。
我々も戸閉作業を終えて、松本市内に下山してきました。
こちらのブログでは本日より毎週金曜日、「上高地コラム」をお届けします。
こんにちは。ネイチャーガイドファイブセンスのさくらです。
初回の今回は、上高地2020シーズンの振り返り、前編です。
上高地では通常、4月17日に冬期通行止めが解除されてバスなどの交通機関が開通、4月27日には開山祭、ゴールデンウィークの後半には遊歩道の雪があらかた融けて、通常通りの散策ができるようになる……というスケジュールなのですが。
今年はご存知の通り、コロナ禍のためいつものようなスタートができず、異例のシーズンとなりました。
通行止めは解除されたものの、各種イベントは関係者のみでの小規模実施となり、5月の連休中までは上高地内全施設が休業。
その後、情勢を見ながら各施設順次オープンしていきました。
我々FIVESENSEのガイド営業開始は6月1日。
5月中は県外からのお客様をあまり受け入れないでほしいという要請もあったので、上高地からの現地情報発信も6月1日からとし、それまでは「かみこうちぬりえ」の毎日配信でした。
というわけで、お見せする機会のなかった今年のニリンソウの写真を、今お出しします!
人間が見に来なくても、関係なしにお花は咲きます。
ニリンソウは例年、5月20日頃~6月頭頃が見頃です。2021シーズンは、多くの方に見て頂ける状況になっていることを願っています。
そんなこんなでひとまずオープンした上高地でしたが、今年の梅雨はずいぶん雨に悩まされました。
雨があってこその美しい風景、それもまた自然の一部……なんて達観してみせるのは簡単なのですが、そんな中でも皆様に安全に来ていただけるよう道路や設備を維持できるのは、たくさんの方々の努力の賜物です。
7月8日には松本~上高地間の国道(釜トンネル下)で崩落がありましたが、前日から雨量規制の通行止めがかかっていたため、車両の被害や怪我人はゼロ。
道の復旧作業も雨が続いていたにも関わらず非常に速く、土砂崩れの翌日には、お客様に下山していただくことができました。
復旧・整備に携わってくださった方々には、本当に感謝の言葉しかありません。
上高地外の車道だけではなく、上高地内の遊歩道もあちこち浸水してしまっていましたが……。
ぬかるみや水たまりの多いエリアも問題なく歩けるよう、たくさんの箇所を整備していただきました。
一連の雨による通行止めが解除され、7月半ば頃からは、営業開始を遅らせていた上高地内の施設もほとんどがオープンしました。
そして8月上旬に梅雨が明けると、遊歩道も大部分が開通して散策ができるようになり、徐々にいつもの上高地の風景に近づいていきます。
さて、今回のコラムはここまで。
後編は来週金曜日の更新予定です。
さくら
にりんそう、今年は残念なことに見れなかったです。
6月1日に宿泊の際の人の少なさは一生の思い出になりました。また毎年2回の上高地ですが今年は3回も泊まることができ
ました。
ホテルの感染対策もしっかりとなされ、安心して宿泊できました。
来年は開山の前日に予約してるのですが、来年は行われるのでしょうか❔
ラファエル様
コメントありがとうございます。
実は私もニリンソウシーズンは上高地に行けておらず、写真も同僚からもらったのですが、毎年見ているものか見られないのは寂しいですよね。来年は通常の状況に少しでも近づいていることを願います。
開山祭の実施については、近くなってから状況を見ての判断になるかと思います。今年の中止発表は3月11日でしたので、その時期になりましたら[上高地公式サイト]をご確認ください。
さくら