明日1月25日(土)は、講習会「Discover Kamikochi~上高地を学ぶ~」の第三回開催日です!
このブログでは今回も、講習内容を一部先取りしてご紹介します。
テーマは「上高地の樹木」。
上高地にはたくさんの木がありますが…
代表格はやはりこちら、カラマツ(落葉松)でしょうか。
カラマツは真っすぐな幹が特徴で、整然と並ぶと独特の美しさがあります。
カラマツのように真っすぐ伸びる木、背丈はそれほどでもなく枝がしっかり太くなる木、など、木の形には様々なパターンがあります。
今回は、そんな木の伸び方のお話。
木が伸びるにはエネルギーが必要ですが、エネルギーが無尽蔵にあるわけではない以上、効率よく分配しなければなりません。
例えばこちら。
シラビソ(白檜曽)の枝です。
枝の先には「芽」があり、そこから枝や葉が伸びていくのですが…
枝先を見てみると、新芽が伸びてきているのは赤丸の部分のみ。
向かって左側にある、幹に近いの方の枝先には、新芽が見えません。
先端の芽に優先的にエネルギーを回すことで、効率よく光を集められる樹形を目指しているんですね。
これを「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」といいます。
カラマツやシラビソなど多くの針葉樹ではこの性質が強いため、枝はそこまで成長せずに幹ががっしり太くなり、このようなまっすぐな樹形になります。
この伸び方を「単軸分枝(たんじくぶんし)」と呼びます。
逆に、先端の芽はほどほどで止めて、何本かの枝にエネルギーを分散して成長させると
こういうこんもりした樹形になります。種類はエゾノコリンゴ(蝦夷の小林檎)。
背は単軸分枝の木ほど高くなりませんが、枝を大きく広げるため、周囲に木が少なく日当たりが良い場所では効率よく光を浴びられます。
また、一点集中ではないために、もし枝先が折れても致命的になりにくい、という利点もあります。
この伸び方は仮軸分枝(かじくぶんし)。
慣れてくると、木の形によって種類が分かるようになってきます。
例えば
写真真ん中の枯れ木。
もう葉っぱも樹皮もなくなってしまっているため、種類を見分ける手がかりは少なくなっていますが、樹形と周囲の木の種類などから、カラマツだろうと見当がつきます。
それから
こちらの木はイチイ(一位)。
針葉樹には珍しく、たくさんの太い枝を広げる種類です。
針葉樹の葉は慣れないと見分けが難しいですが、イチイはこの独特の樹形のおかげで、かなり見分けやすくなっています。
この他にも、樹形を見ていくと分かることがたくさんありますが……続きは講習会で。
ご予約は予約フォームから受付中です。皆様のご参加をお待ちしております!
講習会「DISCOVER KAMIKOCHI~上高地を学ぶ~」
【開催日程】
第三回「上高地の樹木」:2020年1月25日(土)
第四回「上高地の歴史」:2020年2月24日(月・祝)
第五回「上高地の歩き方」:2020年3月1日(日)
※各回の内容は独立しておりますので、1回からご参加可能です。
【スケジュール・参加費】
第三回~第四回
10:30-12:30 ビギナー講習(各回2,000円)
14:00-15:30 ステップアップ講習(各回1,500円)
第五回
10:30-12:00 ビギナー&ステップアップ講習(1,500円)
12:15-14:45 懇親会(1,500円)
※参加費は全て税込み/当日現金精算です。
※懇親会費には5HORN Diningでの昼食代を含みます。
※ビギナー講習は昨年までの内容をまとめたもの、ステップアップ講習は新規の内容です。
【会場・アクセス】
講習会:信毎メディアガーデン 3階スタジオ
JR松本駅から徒歩約8分
懇親会(第五回のみ):5HORN Dining(松本PARCO 1階)
JR松本駅から徒歩8分
【申し込み方法】
お電話でのお申込み・お問い合わせ:
080-8808-5466にお電話いただき、「講習会参加希望」とお伝えください。
インターネットでのお申込み:
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インターネットでのお問い合わせ:
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※ご予約推奨、空きがあれば当日参加可(定員40名様)です。
さくら