上高地で見ることができる野鳥を、シリーズでお届けする【上高地の野鳥】。
今回は、見た目が可愛いため、野鳥の中でも人気が高い、野鳥界のアイドルたちをご紹介します。

(注)大きさとは、全身を伸ばした状態で、くちばしから尾羽の先までを測った長さのことです。

1、コマドリ
コマドリ
大きさ:約14㎝
全体的にオレンジ色をした綺麗な小鳥です。コマドリは鳴き声が美しいことでも有名で、日本三大鳴鳥(日本の野鳥で声が最も美しい鳥3種)のうちの1種に選ばれています。上高地では、河童橋~明神または徳沢にかけての左岸側遊歩道でよく見ることできます。枝先にいることは少なく、地面か倒木の上にいることが多いです。

2、コサメビタキ
コサメビタキ
大きさ:約13㎝
お腹が白っぽく、背中は灰色っぽい褐色をしていて色味が地味なため、知名度が低い小鳥なのですが、よく見ると目が大きく、くりくりっとしていて可愛らしいため、根強いファンがいる鳥でもあります。
とっても小さい鳥なので、双眼鏡で見ないとこの鳥の可愛さに気づかないんです。ぜひ、双眼鏡で見ていただきたい鳥です。

3、キビタキ
キビタキ大きさ:約14㎝
大人のオスは背中が黒く、目の上と、あごからお腹にかけてはオレンジ色~黄色になります。上高地には、春~夏の間にいて、秋には東南アジアに移動する渡り鳥です。背中の黒色とお腹の黄色のコントラストがとても綺麗な鳥で、さえずりは、同じフレーズを繰り返すことが特徴です。

4、オオルリ
オオルリ
大きさ:約16㎝
こちらのオスは、頭~背中が綺麗な瑠璃色で、顔~胸は黒色、お腹が白い鳥です。コマドリと同じく、日本三大鳴鳥に選ばれていて、朗々とした美しい声でさえずります。メスはほぼ全身が茶褐色で、オスと全く違う色味をしています。飛んでいる虫を空中で捕まえることができるため、英名はBlue-and-white Flycatcherという名前がついています。

5、エナガ
エナガ
大きさ:約14㎝
大きさは約14㎝と表記されていますが、その半分は尾羽が占めているため、実際に見るとずいぶん小さく見えます。丸っこい体と小さいくちばしがチャーミングで、ファンが多い野鳥です。よく群れで行動していて、「ジュリリ、チリリリ」と舌打ちしているような声で鳴きます。

今回は、上高地で見られる、野鳥界のアイドルたちをご紹介しました。
実際に見ると、写真の何倍も可愛く見えるので、ぜひこのアイドルたちを探してみてはいかがでしょうか。

次回は、~季節限定の鳥編~です。【上高地の野鳥】最終回ですので、ぜひご覧になっていってください!

ちよ