いきなりですが、上高地でよく見ることができる野鳥を、シリーズでお届けする【上高地の野鳥】が、これから始まります!
今回は、水辺でよく見られる鳥、6種類をご紹介します。

(注)大きさとは、全身を伸ばした状態で、くちばしから尾羽の先までを測った長さのことです。

1、マガモ
マガモ
(オス)
マガモ
(メス)
大きさ:約48㎝
カモの仲間のオスは、秋~春綺麗な羽の色(写真上)になり、夏~秋はメスに似た地味な色になります。メスは一年中同じ色で、全身茶色っぽいです。大正池、明神池などの池、五千尺ホテルの横を流れている清水川などの小川でよく見ることができます。

2、オシドリ
オシドリ
(オス)
オシドリ
(メス)
大きさ:約45㎝
マガモより一回り小さく、オスの秋~春の時期の羽色はとても綺麗です。メスは目の周りの白い模様が特徴的で、マガモより灰色っぽく見えます。おしどり夫婦の由来となった鳥ですが、実は1年で離婚し、翌年には違う相手と結婚するという、まったくオシドリ夫婦ではない鳥なんです。そう思うと、オシドリを見る目も変わってきますね。

3、キセキレイ
キセキレイ
大きさ:約20㎝
梓川や清水川、大正池などの水辺によくいます。河童橋で見ることも多く、上高地ではとても身近な鳥です。「チチン、チチン」と金属音のような鳴き声で鳴きます。体形がスマートで、お腹の黄色が綺麗な鳥です。

4、セグロセキレイ
セグロセキレイ
大きさ:約21㎝
白黒ツートンカラーのセキレイです。上高地ではキセキレイより見かける機会が少ないですが、梓川の河原によくいます。
セキレイの仲間は、よく尾羽を上下にフリフリ振っていて、その姿がとっても可愛らしいです。

5、ミソサザイ
ミソサザイ
大きさ:約11㎝
全身茶色で、清水川や小梨平の中を流れる中川などの小川、沢が近くて湿っている林にいる小鳥です。日本で一番小さい鳥の仲間ですが、鳴き声がとても大きく、その体の大きさと声の大きさのバランスにいつも驚かされます。尾羽をピンと立てながら鳴く様子は、なんだか愛らしく感じます。

6、カワガラス
カワガラス
大きさ:約22㎝
全身チョコレート色の鳥です。梓川の急流の中を潜水したり、川底を歩いて虫をつかまえたりと、ずんぐりむっくりした見た目からは想像できない程、タフな鳥です。見られる場所は、梓川、清水川などの河川です。

今回は上高地の水辺でよく見ることができる鳥をご紹介しました。
水辺は視界が開けている場所が多いため、野鳥の姿をじっくり見ることができ、バードウォッチング入門にもおすすめです。

次回は~木の幹にいる鳥編~です。
お楽しみに!

ちよ