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【上高地コラム】移り変わる上高地の四季と焼岳

【上高地コラム】移り変わる上高地の四季と焼岳

こんにちは。ネイチャーガイドファイブセンスの「なつ」です。

上高地の冬期休業中(11月16日-4月16日)は、上高地に関する様々な話題をコラム形式でお届けしていきます。

 

先日、河童橋ライブカメラを見ていたら、なんとたぬきが歩いているのを見ることができました。

河童橋ライブカメラに映ったたぬき

河童橋ライブカメラに映ったたぬき

サルは群れで歩いているのがたまに映りますし、上高地にいる間にアナグマは見かけることがありましたが、たぬきは非常にレアな存在なので思わずスクリーンショットを撮りました。

この日はちょうど「Discover Kamikochi~上高地を学ぶ~」第二回の開催日で、テーマが「上高地の鳥と動物」でしたので、とてもいいタイミングに登場してくれたたぬきでした。

 

さて、本日は上高地から見える焼岳とその周辺の景色についてご紹介します。

【上高地から見える中で唯一の活火山・焼岳】

上高地から見える山と言えば、やはり日本で3番目に高い奥穂高岳があり、北アルプスの代表格でもある穂高連峰が人気です。

ですが、上高地は周囲をぐるっと高い山に囲まれた谷底地形。周りにはほかにも様々な山がそびえたっています。

その中でも少し特別なのが、今回ご紹介する「焼岳」。

何が特別なのかというと、焼岳は上高地から見える山々の中で唯一の活火山なのです。

焼岳は河童橋や大正池からもよく見えますが、たまに頂上近くの火口のあたりから水蒸気がもくもくと上がっている様子が見えることもあります。

【上高地の四季と焼岳】

焼岳を見つけるのは比較的簡単で、河童橋の上から上流を見ると穂高連峰、下流を見ると焼岳を見つけることができます。

上高地の中では穂高連峰の次くらいに「あの山はなんですか?」と聞かれるほどぱっと目につく山ですし、焼岳とその周りの景色を見るだけで大体どのくらいの時期かもわかります。

ここからは2023シーズンに撮影した写真とともに上高地の景色の移り変わりをご紹介します。

河童橋のたもとから見た焼岳(4月17日)

河童橋のたもとから見た焼岳(4月17日)

こちらは2023シーズン、公共交通機関開通の日の夕方に撮影しました。まだかなり雪が残っていて白っぽいです。

お昼に見ると下の写真のような感じです。

シーズンが始まるとだんだん雪も降らなくなり、少しずつ山の上の雪が溶けていきます。

小梨平キャンプ場から見た焼岳(4月19日)

小梨平キャンプ場から見た焼岳(4月19日)

4月23日撮影

4月23日撮影

5月1日撮影

5月1日撮影

10日ほどでかなり雪がなくなりました。

焼岳は穂高連峰よりも標高が低く、また上高地から見て西側にあるため、北側にある穂高連峰よりも日が当たる時間が長く、雪解けが少し早いです。

例年5月のゴールデンウィーク頃までは雪が降りますが、5月も10日を過ぎると少しずつ暖かくなっていきます。

河童橋から見た焼岳(5月10日)

河童橋から見た焼岳(5月10日)

河童橋から見た焼岳(5月30日)

河童橋から見た焼岳(5月30日)

遠くから撮っているため少しわかりづらいですが、5月も終わるころにはほとんど雪は溶け切っています。

梓川沿いの木々もかなり鮮やかな緑色に染まってきています。

夕方の焼岳(6月16日)

夕方の焼岳(6月16日)

焼岳は前述の通り上高地から見て西側にあるため、夕方には夕日や夕焼けとともに山のシルエットを楽しむことができます。

6月中頃~7月中頃の梅雨を過ぎると、上高地の季節は夏。

夏は緑も青々と茂り、空や雲とのコントラストを楽しむことができる季節になります。

大正池と焼岳(7月28日)

大正池と焼岳(7月28日)

焼岳と夕焼け(7月28日)

焼岳と夕焼け(7月28日)

大正池と焼岳(8月1日)

大正池と焼岳(8月1日)

河童橋と焼岳と入道雲(8月5日)

河童橋と焼岳と入道雲(8月5日)

8月に入ると夏休みということもあり、河童橋はたくさんの人で賑わいます。

焼岳ととんぼ(8月11日)

焼岳ととんぼ(8月11日)

こちらはほとんど見えないのですが、空にとんぼが飛んでいました。(左上と真ん中右あたりの黒い点)

8月も半ばになるとハイシーズンを迎え、その後あっという間に秋へと向かっていきます。

夕方の焼岳(9月9日)

夕方の焼岳(9月9日)

川もやと焼岳(9月17日)

川もやと焼岳(9月17日)

河童橋の霜と焼岳(10月18日)

河童橋の霜と焼岳(10月18日)

この日は河童橋や地面の草花にびっしりと霜がついていました。

霜がつき始めるのは最低気温が4℃以下になる頃ですので、そろそろ上高地では初雪が降ってもおかしくない頃になります。

大正池と焼岳(10月24日)

大正池と焼岳(10月24日)

焼岳とカラマツの黄葉(10月26日)

焼岳とカラマツの黄葉(10月26日)

10月の下旬は紅葉・黄葉シーズン真っ只中。

焼岳やその周りも色鮮やかに染まります。

大正池と焼岳(10月26日)

大正池と焼岳(10月26日)

このころから少しずつ広葉樹が葉を落とし始め、常緑樹の緑とカラマツの黄葉が目立つようになります。

中千丈沢からみた焼岳(11月2日)

中千丈沢からみた焼岳(11月2日)

夕暮れの飛行機雲と焼岳(11月3日)

夕暮れの飛行機雲と焼岳(11月3日)

11月に入ると陽が落ちるのもかなり早くなります。

こちらは17時前の写真。太陽は焼岳の向こう側に沈み、空が少しずつ暗くなっていく様子が幻想的でした。

星空と焼岳

星空と焼岳

日が落ちると、今度は星空や月と一緒に焼岳を眺めることができます。

満月の日は写真のように焼岳の裂け目や梓川の白い砂が月明りに光って見えたり、月明りのあまりない日は焼岳のシルエットと満天の星を一度に見ることができたりします。

河童橋から見た焼岳(11月16日)

河童橋から見た焼岳(11月16日)

こちらは閉山翌日の焼岳の様子。

2023シーズンは閉山日にかけて数日雪が続いたため、すでに焼岳も上部が白く染まっていました。

左右を黄色く彩っていたカラマツも葉を落とし、空の青さと雪の白さが眩しい日でした。

 

同じ山でも時間帯や季節が変わるだけでかなり見え方が変わります。

上高地は冬が長い場所で、春・夏・秋の移り変わりが平地よりも早いので、毎日見ていても少しずつ変わっていくのがわかるほどです。

上高地をご散策の際は、ぜひ時間帯や天気、季節とともに移り変わる景色もお楽しみくださいね。

 

なつ

 

【上高地・冬の配信イベント】

FIVESENSEでは、上高地のシーズンオフにも様々なイベントを実施いたします!

●Discover Kamikochi~上高地を学ぶ~

今年の講習会も、松本市・信毎メディアガーデンでの「対面講習」と、WEB配信の「オンライン講習」を同時実施いたします。

今年度は全4回の実施です。各回の内容は独立していますので、お好きな回のみご参加いただくことも可能です!

【講習スケジュール】

第一回「上高地の花と樹木」 2024年1月14日(日) 【終了】

第二回「上高地の鳥と動物」 2024年1月28日(日) 【終了】

第三回「上高地の歴史」 2024年2月4日(日) 【終了】

第四回「上高地の今」&懇親会 2024年2月18日(日)

 

午前の部[スタンダード]では、それぞれのテーマの全般的な内容を網羅してお届けします(昨年までの午前の部と同内容)。

午後の部[バラエティ]では、リピーターの方向けに毎年内容を変え、ガイドならではの様々な切り口から上高地の自然をご紹介します。

※第4回講習は午前のみ(昨年とは別内容)で、午後は懇親会を実施します。

※懇親会のご参加は、今年度のいずれかの講習会にご参加の方に限らせていただきます。

 

過去の講習会のサンプル動画をこちらからご覧いただけます。

 

●対面講習

・10:30-12:30 午前の部[スタンダード] 各回2,000円

・14:00-15:30 午後の部[バラエティ] 各回1,500円

※第4回は午前の部のみ、昨年とは別内容

[対面講習予約フォーム]からお申込みください。

上高地講習会対面

 

●オンライン講習(対面講習をYoutube Liveにて同時配信)

・10:30-12:30 午前の部[スタンダード] 各回1,500円

・14:00-15:30 午後の部[バラエティ] 各回1,000円

※第4回は午前の部のみ、昨年とは別内容

[オンライン講習予約フォーム]からお申込みください。

上高地講習会オンライン

 

●インターネットでのお問い合わせ:

[お問い合わせフォーム]からお問い合わせください。

 

●懇親会

・2月18日(日)13:00-14:30 5HORN Dining(松本パルコ1F)

お1人様2,100円(パスタ+サラダ+ソフトドリンク代込み)

 

※参加費は全て税込みです。

※対面講習は講習当日、現金/PayPayでのご精算です。

※オンライン講習はクレジットカード/コンビニ・ATM/PayPal・銀行口座振替での事前精算です。

 

冬期も、FIVESENSEのイベントへのご参加をお待ちしております。

 

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★エコツーリズム大賞「優秀賞」を2年連続受賞いたしました★

2024-02-09T16:37:18+09:002024-02-07|上高地コラム|
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