【上高地で話題沸騰中！】クマタカをご紹介します！

こんにちは！ネイチャーガイドファイブセンスの「まー」です！

最近、上高地では“クマタカ”の目撃情報が様々な場所で出ており、普段あまり見かけないこともあってかなり話題になっています！
ということで今回のブログでは、クマタカとはどんな鳥なのか、なぜ今話題なのか、をお話したいと思います。

“クマタカ”とは？

上高地で見られるクマタカ

名前を初めて聞く方もいらっしゃると思いますので、まずはどんな鳥なのかご紹介していきます！

タカ目タカ科のクマタカは、漢字では熊鷹や角鷹とも書き、山岳地帯に1年を通して生息している森林性の鳥です。
成鳥はオスが約72～75㎝、メスは約80㎝ほどで、サルと同じくらいの大きさです。
肉食の鳥である猛禽類（もうきんるい）の仲間で、上高地ではマガモの雛や、キジバト、サルの赤ちゃんを捕まえるところを目撃されています。

クマタカを含む多くの鳥は、食べたものを素嚢（そのう）という消化管の一部に一時的に保管します。
そのため、食後すぐのクマタカは下の写真のように、胸のあたりが膨らんで見えます。

キジバトを食べて素嚢が膨らんでいるクマタカ

なぜ今上高地で目撃が増えているのか？

実はこのクマタカ、国内希少野生動植物種、絶滅危惧IB類（EN）にも指定されており、こうして近くで見られるのは非常に珍しい鳥です。
では何故いま上高地で頻繁に目撃されているのかというと、このクマタカがまだ若く、成鳥ほどの警戒心がないためと思われます。

上高地で見られるクマタカ

クマタカの大人と子どもの見分け方

では、クマタカの大人と子どもはどのように見分けられるのでしょうか。
まず、大人と子どもでは目の色が違います。
幼鳥は目の色がアイスブルーで、若鳥は薄い黄色に、成鳥になるとオレンジがかった濃い黄色になるそうです。
また幼鳥の風切羽（かざきりばね）は、生まれたばかりの頃は白い部分がありますが、1年経つと紫外線の影響で褐色になります。
羽の色合いは、太陽光の当たり具合でも変わりますが、成鳥は濃い灰褐色、幼鳥は透けて見える灰褐色です。

上高地で見られるクマタカ

上高地でクマタカを見られる場所

クマタカは移動範囲が広く、上高地内の様々な場所で目撃されていますが、今回は私が目撃した場所をご紹介します。
まずは、バスターミナルから河童橋を渡って上流へ徒歩15分の場所にある、岳沢湿原とその道中で計4回目撃しました。
遊歩道の真上の枝にとまっている時もあり、表情が見えるほど近くにいるときもありました。

他には、大正池方面の田代湿原で2回目撃し、その時はかなり遠かったですが、翼を広げた姿はとても大きくかっこよく見えました。