こんにちは。ネイチャーガイドファイブセンスの「なつ」です。

上高地はこの数日は少し気温が下がり、秋らしい日々になりました。

秋らしい涼しい天気が続くと紅葉が進みやすい、と言われていますので、このまま涼しくなればいいなあと思うこの頃です。

 

【上高地から日帰りで登山を楽しめる場所、岳沢】

本日は秋の上高地観光・番外編ということで、上高地から日帰りで登山ができる「岳沢(だけさわ)」についてご紹介します。

岳沢とは、上高地から穂高連峰へ登って行ける登山道のある沢のことです。

(※沢とは、雨がふることで水が流れたりする地形のことです。)

河童橋から穂高連峰を望むと、真ん中に縦に白く筋が走っているところが岳沢です。

河童橋から望む穂高連峰

河童橋から望む穂高連峰

上高地から岳沢小屋までの所要時間は2時間半ほど。

上高地の周辺は標高が高く険しい山が多いです。

岳沢は山頂を目指さない為、比較的短時間で登ることができます。

上高地内にご宿泊であれば、日帰り登山に挑戦することができる場所でもあります。

 

※上高地内のご散策は履きなれたスニーカー等でも可能ですが、岳沢はトレッキングシューズなどしっかりとした登山の装備が必要なトレッキングエリアです。

岳沢や周辺の山へおでかけの際は、万全な下調べと十分な装備をご用意いただき、登山届のご提出をお願いいたします。

 

【河童橋から岳沢への道】

先日、お休みを利用して岳沢へ登ってきた際の写真とともに、岳沢までの道中をご紹介します。

イチイの実を食べるニホンザル

イチイの実を食べるニホンザル

まず初めに岳沢湿原に向かう途中でサルの群れに出会いました。

今年生まれたと思われる子ザルたちも一緒に、みんなで木に登って実を食べていました。

午前8時半ごろの岳沢湿原

午前8時半ごろの岳沢湿原

岳沢登山口の目の前にある「岳沢湿原」に到着。

朝の岳沢湿原は、日当たりがよく小鳥も活発に動いています。。

遊歩道から離れると、岳沢への登山口があります。

登山道は、大きな石が積み重なっているところに道を作っており、そこをどんどん登っていきます。

写真中央、よく見るとカナヘビがいます

写真中央、よく見るとカナヘビがいます

ゴゼンタチバナの実

ゴゼンタチバナの実

登山口から岳沢小屋の近くまでは、数字の書いた札が遊歩道の脇に1~10まで順番に設置されています(上高地側が10、岳沢側が1)ので、そちらを頼りに登り進めます。

7番の札の近くには風穴があります

7番の札の近くには風穴があります。

(風穴とは、冷たい風が吹き出てくる穴のことです。)

風穴の前で暑くなった体を冷ましましょう。

7番の札を通り過ぎると、一気に景色が開けた場所に出ました。

沢の岩々の向こうに西穂高岳が見えました

沢の岩々の向こうに西穂高岳が見えました

この付近まで約1時間半です。

ここまで来ると上高地を見下ろすこともできます。

登山道では、野鳥観察もできます。

バサッという羽ばたく音が聞こえるくらい近くで姿を見ることができました。

木をつつくコゲラ

木をつつくコゲラ

オオアカゲラ

オオアカゲラ

メボソムシクイ

メボソムシクイ

 

ときどき後ろを振り返ると、上高地を見下ろせる場所もあります。

河童橋周辺。中央の建物はホテル白樺荘さん

河童橋周辺。中央の建物はホテル白樺荘さん

大正池

大正池

 

ひたすらどんどん登っていきますが、途中には「浮石注意」の看板。

足元の石がひっくり返らないか、しっかり確かめながら登っていきます。

1番の札。小屋見峠と書いてあります

1番の札。小屋見峠と書いてあります

1番の札が見えたらあと少し!前方に見える岳沢小屋を目指して歩き続けます。

最後は岳沢のガレ場を横断。見上げると穂高連峰が間近に見えます

最後は岳沢のガレ場を横断。見上げると穂高連峰の吊り尾根が間近に見えます

いよいよ岳沢小屋へ到着!

道のりは河童橋から約4km、標高差は660mほど。岳沢小屋は標高2170mの場所にあります。

岳沢小屋

岳沢小屋

ここから前穂高岳へはかなりの急斜です

ここから前穂高岳へはかなりの急斜です

岳沢小屋のテラスからは上高地も見下ろせます

岳沢小屋のテラスからは上高地も見下ろせます

私が登った9月末頃はまだ紅葉が始まったばかりでしたが、岳沢はこれから10月中頃にかけて紅葉の見ごろを迎えます。

気温もかなり涼しくなってきましたので、上高地で岳沢登山に挑戦される方は参考にしてください。

 

※ネイチャーガイドファイブセンスでは、登山ガイドはおこなっておりません。

予めご了承ください。

 

上高地のガイドウォークでは、周辺の山々を含めた上高地の魅力をご紹介しています!

上高地ガイドツアーバナー

皆様のご参加をお待ちしております。

 

【上高地紅葉&黄葉情報2023~少しずつ涼しくなっています~】

9月26日現在の紅葉&黄葉情報をお届けします。

ゆっくりではありますが、山の斜面や木々の枝先が、確実に黄色味を帯びてきています。
岳沢も少しずつ木の葉が色づいてきていました

岳沢も少しずつ木の葉が色づいてきていました

9月25日の明神岳

9月25日の明神岳

冒頭でもお伝えしましたが、涼しい日が続くと一気に色が染まるため、これからどんどん紅葉が進んでいくかもしれません。

 

上高地の紅葉・黄葉の見頃は、カエデやハルニレなどが10月中旬頃、カラマツが10月下旬頃です。

細かい時期の目安を知りたい方は、下のバナーから過去の紅葉情報をまとめた記事をご覧いただけます。

上高地紅葉・黄葉の時期まとめ

 

【上高地の気温・服装情報~雨がパラパラしています~】

本日の上高地は朝が10℃、日中が17℃。

本日の天気は曇りときどき雨。

風がかなり冷たく感じる一日です。

上高地にお越しの際は、フリースや薄手のダウンジャケットをお持ちください。

また、防寒着を兼ねてレインウェアなどをお持ちいただくのもおすすめです。

なつ

 

【上高地オンラインガイドツアー、次回は10月15日「広葉樹の色づき」】

どこからでも上高地を楽しめる配信イベント「上高地オンラインガイドツアー」。

次回開催は10月15日です!

テーマは「広葉樹の色づき」。いち早く色づき始める広葉樹の木々が彩る上高地の風景を、オンラインでじっくりお楽しみいただきます。

 

申込方法や視聴方法など、詳細はこちらからご覧ください。

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【YouTubeメンバーシップチャンネル開設!】

2023年1月より、過去の配信イベントをご覧いただけるYouTubeメンバーシップチャンネルを開設いたしました。

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本日オススメの服装

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ガイドが教える上高地服装アドバイス
Published On: 2023-09-26Categories: 上高地紅葉&黄葉情報, 本日の上高地&服装

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4 Comments

  1. きじきび 2023-09-27 at 10:06 - Reply

    岳沢から明神に下りる道はありますか?

    • FIVESENSE 2023-09-27 at 13:15 - Reply

      きじきび 様

      コメントありがとうございます。
      岳沢から上高地へ下る道は、岳沢湿原に出る一本しかありません。
      岳沢から明神へ行かれる場合は、そこから右岸を上流へ1時間ほど歩いていただくのが一番近い道です。
      なつ

  2. きじきび 2023-09-27 at 17:36 - Reply

    早々になつさん、お返事ありがとうございます。
    岳沢を通りながら明神に行きたかったので…。やはり、戻らないと無理ですか。下りで上りと同じ道2時間半は時間が惜しいです。

    • FIVESENSE 2023-09-28 at 13:48 - Reply

      きじきび 様

      ご返信いただきましてありがとうございます。
      岳沢から岳沢湿原までの下りのため、登りよりも少し早い1時間半ほどで下りてこられます。
      上高地と周辺をくまなく散策しようと思うと、なかなかコースの組み方に悩みますよね。
      また上高地にいらした際はぜひ、ファイブセンスの窓口にもお立ち寄りください。
      ガイド一同お待ちしております。

      なつ

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