今はほとんど使われなくなってしまった先人たちの知恵ですが、知ってみると面白いものもあったりします。
上高地にもそんな先人たちの知恵が詰まったものがたくさんあるので、今日はそんな使える植物を一握りだけご紹介しようと思います!
まずはこの「オヤマボクチ(雄山火口)」という大きくてトゲトゲのお花。
漢字をみて察した方もいるかもしれませんが、火打ち石などで火をつける時に使った植物です。火口とは火が移りやすい素材の事で、この植物には葉の裏に白い綿があります。その葉の綿を集め火打ち石で火花を散らし火をつけていた事から、雄山火口という名前がついたそう。
…という説が大半ですが、葉の裏の綿は細かく火をつけられる程集めるのは相当大変な作業になるので、実際は枯れた葉を手で揉んで綿の塊のようにして使っていた。と聞いたことがあります。
今度は「ミゾソバ(溝蕎麦)」という小さなお花です。
蕎麦のお花に似ていて、よく溝にあることからこの名前がついています。
この植物は薬になる植物で、血止めや鎮痛作用があり生の茎をよく揉んで傷につけるといいそう。ですが茎にトゲがあるので本当によく揉まないと痛そうです…
今の時代はライターがあったり市販の傷薬があったりと、2つとも使うことはほぼないと思いますが、もし上高地でこのお花たちを見かけたら、隣の人に豆知識として教えてあげてみてください!きっと人気者になれます!
今日の上高地の気温は朝7時半頃で17℃、11時半現在で23℃となっていて過ごしやすいので、ぜひ大正池や明神池まで歩く際にはまわりのお花にも目を向けてみてください。
つくし
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5 Comments
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植物の豆知識面白いですね。8月11日、家族4人で河童橋から明神池まで「つくし」さんにお世話になりました。楽しかったです。小1の息子は学校に出す絵日記にガイドツアーのことを書いていました。ありがとうございました!
ROU様、コメントありがとうございます!つくしです!
子供たちの夏休みの思い出になれたようでとても嬉しいです!
今回ご紹介したのは本当に一握りです、季節によってこれも変わってきますので、また家族4人で上高地に遊びに来てください、お待ちしております!つくし
さくらさんは、身体の具合が悪いんですか?それとも辞められたんですか?最近さくらさんのブログを観ないんで心配しています。1ファンより
1ファン様
コメントありがとうございます。さくらです。
ご心配いただきすみません。今年は情報発信を新人スタッフに任せているためなかなか出番がありませんが、冬にはまたブログも担当する予定です。
ガイドは変わらず実施しておりますので、上高地にお越しの際にはお待ちしております。
つくしさん、ROUです。お返事ありがとうございます。是非、機会をみつけて家族で再訪したいと思います!またお会いできる日を楽しみにしています。