2018年の上高地交通機関開通は4月17日。というわけで、いよいよあと一ヶ月です!

そんな今日はお花の歳時記をお届けします。

お花の傾向のようなものが、季節によってかなりはっきり出るんですよ。

【4月~5月】

「春、一番最初に咲く花」と聞いて皆さんは何を想像するでしょうか?

上高地で最初に咲くのはこういう花です。

ケヤマハンノキ

ケヤマハンノキ(毛山榛の木)。地味ですね。

花粉を虫に運んでもらうような華やかなお花は、虫がいないと咲く意味がありません。

というわけで春先のまだ寒い時期は、風で花粉を飛ばすような地味な花が多いんです。

【5月】

雪が融けると地面が少しずつにぎやかになり始めます。

ニリンソウ

春の花の代表格、ニリンソウ(二輪草)。

この時期はまだ草が茂っていないので、地面まで日が当たります。

それを利用して、葉っぱを出してすぐのまだ背が低いうちに花を咲かせるのが彼らです。

ヒメイチゲ

こちらはヒメイチゲ(姫一華)。

春に飛ぶ虫は小さく、飛ぶ力も止まる力も弱めです。花もそれに合わせて単純な構造のものが多くなります。

【5月下旬~6月】

徐々に気温が上がりハチなどの大きな虫が増えてくると、複雑な形の花が増えていきます。

こちらはラショウモンカズラ(羅生門蔓)。

ラショウモンカズラ

細長い花はハチがすっぽり入るサイズで、一番奥に蜜があります。

【7月~8月】

トモエソウ

こちらは黄色が鮮やかなトモエソウ(巴草)。

夏には、生い茂った緑に負けずに目立つような大ぶりの花がたくさん咲きます。

春と比べると、写真を撮っても色合いが全く違っています。

華やかさを楽しみたいなら夏がおすすめですよ。

【8月中旬~9月】

秋の主役はキクの花。

ノコンギク

ノコンギク(野紺菊)もそのひとつです。

冬が差し迫ってきているので、この時期に花を咲かせる植物は実が熟すまでの期間がかなり短いです。

そのせいもあってか、小さな種がたくさんできるタイプのものが多いような気がします。

これを過ぎるともう新しい花はほとんど咲かなくなり、植物たちは休眠の準備に入っていきます。

そして、およそ半年ほども続く長い冬へ。

 

こうして見ると本当にあっという間のグリーンシーズンです。

間もなく始まる上高地の2018年、皆さまもぜひ、お気に入りの季節を見つけてお花を楽しんでくださいね。

さくら