上高地でよく見ることができる野鳥を、シリーズでお届けする【上高地の野鳥】。
今回は、都市公園でも見られるような、私たちの生活に身近な野鳥の仲間をご紹介します。
(注)大きさとは、全身を伸ばした状態で、くちばしから尾羽の先までを測った長さのことです。
1、ハシブトガラス
大きさ:約57㎝
都会のビルや農耕地、高山にも生きているカラスです。よく群れで都会のゴミをあさっている印象のこのカラスですが、上高地はカラスの数が少なく、ゴミをあさっている様子もありません。また、上高地は猛禽類など大型の鳥を見る機会が非常に少ないため、このハシブトガラスを見ると、とても大きな鳥に感じます。
2、カケス
大きさ:約33㎝
ハシブトガラスより一回りほど小さい、カラスの仲間です。「ジェーッ」という鳥っぽくない、しゃがれた声に驚きます。ですが、鳴く回数は少なめで、飛ぶときも羽音が全くしないため、近くにカケスがいることに気づかず通りすぎてしまうことが多いです。ちょっと目つきが悪いのですが、翼にある青い光沢が綺麗です。
3、シジュウカラ
大きさ:約15㎝
市街地の公園や住宅地にもいる小鳥で、ご存じの方も多いのではないでしょうか。ほっぺたが白く、写真には写っていないのですが、お腹にネクタイのような黒い縦のラインが入っていることが特徴です。木の枝で餌を探すこともありますが、地面で必死に餌を探していることもあります。
4、コガラ
大きさ:約13㎝
シジュウカラと似ていますが、背中に青みや緑みがなく、黒と白のツートンカラーで、お腹にはネクタイ模様がなく、白いです。頭にベレー帽をかぶり、ちょび髭がある様な姿をしてます。上高地では、人間を恐れることなく、近くまで姿を見せてくれるため、じっくりと観察できる機会が多い鳥です。
5、ヒガラ
大きさ:約11㎝
この鳥も、シジュウカラとコガラに似ていますが、2種と比べて全体的に灰色っぽく、体も小さく見えます。頭は黒く、コガラと比べて、喉によだれかけの様な黒い模様があることが特徴です。針葉樹がある森に多く、枝先によくいるため、この写真のように地面に降りてくることはほとんどないように思えます。
今回は、私たちの生活になじみの深い野鳥の仲間をご紹介しました。
次回は~見られる場所が限られている鳥編~です。お楽しみに!
ちよ