こんにちは。ネイチャーガイドファイブセンスのさくらです。
今週末、2月26日(日)は講習会「Discover Kamikochi~上高地を学ぶ~」の実施日です!
テーマは「上高地の歩き方」。
午前の部では上高地の基本情報やガイドのおすすめ情報、午後の部では2022年の上高地についてと、これまでの講習で募集した質問への回答を実施します。
今回のブログでは、講習内容の一部を先取りでご紹介します。
午後の講習の質問回答より、「『柳絮(りゅうじょ)』を見てヤナギの種類を見分けることができるか?」です。
「柳絮(りゅうじょ)」は、上高地の初夏~夏の風物詩。
綿毛に包まれたヤナギの種がふわふわと空を舞って、まるで雪が降っているような風景になります。
一口に「ヤナギ」といっても、その種類は様々。
葉で見分けるのも慣れないとちょっと難しいのですが……ひとつぶひとつぶのタネになってしまうと、余計に見分けは難しくなります。
ただ、ガイドとしては「今どのヤナギの柳絮が飛んでいるか」はなんとなく分かっていて、そのポイントになるのは「時期」です。
種類ごとに少しずつ飛ぶ時期がずれるため、飛んでいる木を一度確認できれば、その時期・その周辺の柳絮はそれだと想像がつくんです。
これが、柳絮の出所であるヤナギの「果穂(かすい)」です。
ぷっくり緑色のこの実がはじけて、中からふわふわの綿毛が出てきます。
こちらはエゾヤナギ(蝦夷柳)、撮影日は5月18日。
花はまだ雪の残る4月から咲いていて、上高地のヤナギの中では最も時期が早い種類です。
こちらはケショウヤナギ(化粧)ヤナギ。さきほどのエゾヤナギよりも穂がほっそりしています。
こちらの撮影日は5月25日で、エゾヤナギよりやや遅めです。
こちらはすっかり綿毛まみれになっていますが、イヌコリヤナギ(犬行李柳)。
撮影日は6月15日です。
エゾヤナギやケショウヤナギの時期からは少し間が空くので、一度「飛び終わったかな?」と思ってからこれが出てきます。
ドロヤナギ(泥柳)、撮影日7月2日。
今までとはちょっと穂の形が違いますね。
ただ綿毛が出始めてしまうと、ぶわぶわと膨らんでやはり似たような形になります。
最後がオオバヤナギ(大葉柳)、撮影日は7月23日。
上高地で最も遅く綿毛が飛ぶ種類で、8月に入って飛んでいるものは基本的にこれです。
以上、同じ柳絮でも、ずいぶん時期がずれるのを感じていただけたでしょうか。
講習会ではほかにも、大正池の変化や車椅子での散策ルート、スズメバチについてなど、様々な質問にお答えします。
講習会の詳細は下記にて。
皆様のご参加をお待ちしております!
さくら
【現役ガイドの講習会:Discover Kamikochi~上高地を学ぶ~】
●第五回「上高地の歩き方」午前の部[スタンダード] 2023年2月26日(日) 10:30-12:30
・おすすめの季節
・おすすめの写真撮影スポット
・上高地の自然保護
・上高地の星空
・梓川の水の色
・食事とおみやげ
対面講習2,000円/オンライン講習1,500円
●第五回「上高地の歩き方」午後の部[バラエティ] 2023年2月26日(日) 14:00-15:30
・2022年の上高地トピックス
・第1回~第4回講習で受け付けたリクエストテーマ
対面講習1,500円/オンライン講習1,000円
※参加費は全て税込みです。
※対面講習は講習当日、現金/PayPayでのご精算です。
※オンライン講習はクレジットカード/コンビニ・ATM/PayPal・銀行口座振替での事前精算です。
●対面講習会場
信毎メディアガーデン 3Fスタジオ
JR松本駅から徒歩約8分
地図および周辺の有料駐車場は[こちら]をご覧ください。
※上高地は冬期休業中です!
11月中旬から4月中旬までの約5か月間、上高地は冬季閉鎖となり、ホテル・レストラン・バス等の営業もありません。
冬の上高地へお越しの場合は、雪崩や地吹雪の危険がある中での冬山登山となります。
お越しをご検討の方は必ず以下をご確認ください。
【YouTubeメンバーシップチャンネル開設!】
2023年1月より、過去の配信イベントをご覧いただけるYouTubeメンバーシップチャンネルを開設いたしました。
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